エスカレーターにて。
地面にモノが落ちたら拾うのは容易い。でもコレがエスカレーターのような「動く地面」になると案外ムズかしい。
下りのエスカレーターでの出来事。背後で「ああ、、」という女性の声とカランコロンという軽めの物音がした後、ワタクシの足元を物体が今まさに通り過ぎようとしてた。「なんだろ?長い、、」と瞬間的にソレを目視後すぐ「傘!」と気づき、スバヤク拾い上げようとしたが、思わず傘の柄のトコロを手で弾く格好になってしまい、傘がエスカレーターを滑り落ちる速度を加速させてしまった(笑)。
言い訳をすると(笑)まず「傘と気づいてからスバヤク拾おうと手を伸ばす速度」よりも「エスカレーターを傘が滑り落ちる速度」が速かった(ようは間に合わなかった)というのがある。そしてエスカレーターが動いてるのでその速度による慣性が働いて、ワタクシの体がよろめく→前につんのめる状態になる、というのもある。普通の動かない地面と勝手が違い、急遽バランスを取らなければならない。足元を滑り落ちる傘→手を伸ばそうとする→そのままでは届かないのでしゃがみこむ形になる→余計にバランスが取りづらくなる。ヘタをすると傘と一緒にワタクシも階段落ちしなければならなくなる。
幸いワタクシの前にはもう誰もいなかったので駆け下りて、下で溜まってるその傘を拾い上げ、後ろから降りてきた女の人に手渡した。「、、すいません」という言葉とともに、その人はエスカレーターで傘を落としたコトに恥ずかしそうな笑みを浮かべていたが、ワタクシは傘を手で弾いたコトに対しての気まずい笑みを浮かべていた。