石を投げる人、コト荒立て経済、引き延ばし経済。
ある程度波立ってる方がお金を得られる、支持を得られるてのはあるよね。平和で凪(なぎ)の状態だと得られなかったお金であり支持。
何にもない一応平和な毎日に、石ころをポチャンと落とす人がいる。AとBに分断され、Aを支持する人、Bを支持する人に分かれる。もちろん100%AやBに賛同する人ばかりではなく、例えば70%30%とか、ソコは人ソレゾレにグラデーションはある。
Aを支持する人、Bを支持する人を煽る人たちが出てくる。煽り乗っかるコトで自分のフトコロが潤う。自分とは反対側を支持する人たちを批判する、叩く人たちが出てくる。そうするコトでフトコロにお金がチャリンと入ってくる人がいる。AとBが対立関係になる。ソレゾレ敵視するようになる。はじめに石ころを投げた人は、その光景を眺めて、笑っている。
ある程度対立関係が膠着して、緊張状態にあるというほうがある意味「平和」というコトも言える。膠着してるというのは、双方とも動こうにも動けないからだ。AとBの双方のガス抜きをするために、ときには相手側に致命傷を与えない程度に、コトがひどくならない程度に荒立てる。ひどくならないならソレに越したコトはないのだろうけど、その程度の生ぬるい対応ではガス抜きができない過激派が出てくる。その人たちが力を持てば、荒立てがエスカレートし、やがて今まで膠着してた「平和」だった均衡が崩れる。コントロールが効かなくなる暴走状態に突入だ。
「コトを荒立て経済」だ。そして経済と戦争は密接に結びついてる。「貧しい」と「金持ち」も対立関係だ。貧富格差も戦争につながる。
そりゃそうだ。自分の食べる分を自給自足で、自分でまかなえれば、他人と対立する必要も無い。他人から搾取する必要も無い。
日常的にも当てはまる。「美しい」「醜い」。分けるだけでお金が動く。分ける人のフトコロにチャリンと入る。
あと「引き延ばし経済」もある。
病気も特効薬ができれば、医者は商売あがったり。だから症状が改善するんだかどうだか分からないような薬を投薬してみたり延命させたり。ソレならまだマシなのカモしれないが、じょじょに症状が悪化する、状況が悪くなるようにするコトだってできるのだろう。その間にお金がチャリンと動く。
PCのOS。今使ってるOSよりもっと素晴らしい性能がある完璧に近いOSなんかもすでにあったりしても、ソレは現時点でのロードマップのずっと先の方。その間に小刻みにバージョンアップを重ねて販売。お金がチャリンだ。
そもそも、自分が食べる分以上の作物なりなんなりの収穫の余剰があったとして、ソレをとっておいて腐らせてもしょうがないから他人にあげる。もちろんタダだ。もらって活用してくれるほうがこちらとしてはありがたい。そういう気持ちだ。別にお礼やお返しなんか求めちゃいない。でももらった相手もなんらかの余剰があったり、もらってばかりでも悪いなという気持ちがあったりするから、感謝の意味も込めてお返しをする。またはみんなで獲った獲物を、みんなで分け合って食べる。ソレで、そういう関係で十分なはずなのに、やれ報酬だの対価だの給料だの、というコトに現実はなっている。
お金は腐らない。腐らないからソレを余剰とは思わない。だから人にも譲らない。したたりおちない。トリクルダウンが起こらない理由。
お金が腐るモノだとしたらどうだろう。腐る前に使うようになるだろうか。使い切れない余剰は人に譲るようになるんだろうか。