過去があるから今がある。石(意思)が積み重なってココにいる。
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『坂口恭平 新政府展』を観にいった。その3

やっと書く気になったー(笑)。ちゃんと書こうとするとつい筆が遠のくんだよねぇー、、。実は先月1月25日(金)に展示会2回目観に行けたんですよ。なので前回(http://d.hatena.ne.jp/katakotocafe/20121209/p1)のつづきの3Fと4Fと合体させて書くよん。
 
今回はフン爆撃はマヌガれた(笑)。でも上気にしながらビクビクしながら歩くんだけどね。代々木公園がすぐソコだからカラスが多いんだよ。
前回もらったパスポートに証明写真貼って行ったけどね、まぁね、2回目も1回目に観にいった時と展示物はあまり変わってなかった。多少絵が追加されてたり、コメントが足してあったりしたけど。
3Fは主にドローイングとかスケッチの展示。夢日記ていう夢の絵がオモシロかったな。夢もわりと克明に絵に描いてるんだよな。ワタクシなんか見ても起きたら忘れちゃうから、よく覚えてるな〜と思うけど。なんかなんでもネタにしてやろう創作のための材料にしてやろうなのか、着想を得られるヒントになればみたいな貪欲さからくるのかなぁー?普通はいちいち形にしないような些細なコトでも、スルーしないで形にするそのエネルギーというかさ。感心しちゃう。坂口氏の脳内ワンダーランドを堪能した。
2F・3Fは坂口恭平氏の履歴というか歩んできた道のり、コレまでの坂口氏を作り上げてきたモノゴト、「過去の坂口恭平」のフロアだったけど、4Fは「現在であり未来の坂口恭平」。坂口氏が現在取り組んでる新政府・ゼロセンターという活動に至るまで、坂口氏はどのように考えたかという思考の流れが壁面を使って説明されてる。
4Fに上がると坂口氏のビデオメッセージの声が聞こえてくるのだけど、やや早口にまくしたてエネルギッシュに自論を語るその声は、ちょうど前回が選挙前に行ったので、選挙の演説のように聞こえた。でも内容は坂口氏の新政府のPRなのだから、あながち間違ってはいない。少しぐらい「狂気」に触れた人じゃないと、人をひきつける魅力とか、表現者として目立たないでしょ。「オレの話を聞いてくれ!!」てコトだよね。
2回目に追加された展示物で「思考地図」というようなモノがあって、ソレはいわば坂口氏の履歴書のようなモノだ。ソレを1つ1つ見ると、建築に限らず絵や音楽やその他いろいろの要素で坂口氏は成り立っていて、今現在活動してる新政府は彼を成り立たせてるあらゆる要素を集約・結実したモノなんだなというコトが分かる。
なんかワタリウム美術館2F3F4Fで、坂口恭平という人間を擬人化させたような展示会だったな。
そんでもって今回驚いたコトがあってさ、ちょうど2Fから3Fへ行くためにエレベーターに乗ろうとした時なんだけど、エレベーターの扉が開いてすでに2人乗ってたんだよ。で、1人出て1人残って、その人の顔はよく見なかったんだけど「なんか荷物たくさん持ってるよなー」とか思いつつ乗り込んで。したら「3F?」と聞かれたので「はい」と答えて。でまーエレベーターて普通誰かと乗り合わせたらおとなしく階表示とか見てるじゃん。でも隣から「面白いですか?」と聞いて来たんだよ。ちょっと疲れてるのか眠そうな声で。ワタクシは「あ、人なつっこいファンの人もいるのかな?」と思ってその人の方を見たら、なんと!坂口恭平そのひとだったんだよ〜!!でもまだわかんねぇんだよ。この時点では判別できてない。なんかヒゲはやして似てる人だなぁーとか思って(笑)。疑い深いというかさ、ワタクシそういうトコあるのね。でもソレもほんの瞬間だよ。すぐ「あ!」つって気づいて「2回目ですよぉ〜」て返事して。2回目てコトはリピートしてるてコトだからね。面白いからリピートするワケで。したら3Fに着いちゃってさ、「今日も新しい絵飾るからね〜」て言って先に降りてって。ワタクシちょっと呆然としたね。「あらー、、本人だったわー、、」て。
2回目にしてはじめて生坂口恭平を見たな。本人写真で見る限りイメージ的に坂口憲ニみたいなシュっとした人かと思ってたけど、ちょっとちがったね。目は二重がハッキリしてて、ちとふっくらとしてて、ちとしゃがれた声。でももうあと1週間ぐらいしか展示期間がないのに、まだ新しい絵展示するんだねー、と思ったり。展示てだいたい「過去」のモノが多いけど、コレは現在進行形でもあるし、どんどん更新してくモノというかさ、即興的な面もあるんだろうね。
で、4Fをひととおり見て「2回目も満足だったな。そろそろ下がろうかな」と思ってたら、再び生坂口氏登場〜。↓のチラシをもらった。

実はこの日の前日まで期間限定で、ワタリウム美術館の裏にある一軒家でも別の展示をやってたんだよ。「青山ゼロセンター」と称して家を借りて。でもソレが前日まででタイミング的に見れないなーと思ってて仕方ないよなと思ってたんだけど、なんとこの日ソコで坂口氏が「寄席」をやるという。「寄席、、?なんで落語(笑)」と思いながら、坂口氏がこのチラシを配りながら、この後2時にやるというので、ちょうど時間もいいコトだし、まーオツキアイしてみますか〜というノリで、いっしょに行く人たち何人かで美術館の裏手へ。この中にちょと垢抜けた初老の夫婦の方がいて、後でそのご夫婦がこのワタリウム美術館のキュレーターである和多利夫妻と知るのでありましたとさ。はじめて見たわ。

ココが通称「青山ゼロセンター」だった一軒家。ココで坂口氏いわく「落語」をやったのだけど、まーナントモ言いがたい、ブっとんだオハナシで。。かいつまんで言うと、前日にこの場所で坂口氏が体験した白昼夢?明晰夢?「起きながらにして見た夢」というのを落語仕立てにしたモノで、そのオハナシにチラシに描かれてる傘差した子供、コレは坂口氏のお子さんのアオちゃん(娘さんなのかな?)なんだそうだけど、その中の一場面だそう。坂口氏が虹の上で踊ってるんですってよ。虹にハシゴを架けられるか?という、、まー夢のオハナシだからね。
荒唐無稽で混沌としてて、洗練されてなくハイテンションな感じだけど、やっぱりソコは坂口氏というか。結局自分をネタにしてるんだよな。坂口氏は躁鬱と自身で言ってるんだけど、そういう自身の病もネタにしてる。自分をはだかんぼにしてさらけ出しちゃってる。坂口氏の無邪気な子供の部分が作品にも感じ取れるし、この寄席も事前告知無しで最終的に20人以上が集まったんだけど、展示会自体もケッコー女性が多かったらしく、子供がそのまま体が大きくなっただけのような「坂口少年」に女性は母性をくすぐられるんじゃないかしら。
寄席は小1時間ぐらいでしたかね。コレだけの時間、近い距離で話を聞いたので、坂口氏がぐっと身近な人に思えたのでありました。

2回目も観にいって大満足でした。ダンダ〜ル!