やさしくなりたい。
先週土曜の夜、録り貯めてたビデオを観終わってTVのリモコンいじってたら斉藤和義氏が歌ってて「歌ってるなー」と思いつつ、でもチャンネルを変えられない音の力を感じたので何かと思ったら、歌終わりで画面済みにテロップで「Ba:隅倉弘至」。いずみさんバンドのベース担当隅倉さんその人である。そうかどうりで聴き覚えのあるべースだったと。
斉藤和義氏の歌声てぶっきらぼうだけど繊細という感じなのに対して、バンド隊の音が男ぽく骨太な感じで、そのギャップがチャンネルを変える指を止めさせたのかな。
斉藤氏に聞きたいコトがあるんだよ。別に批判とかそういう類のコトではなく。あの時「世間」てモノについてどう思ったのかなぁ、と。
『ずっと好きだったんだぜ〜』という自分の歌を『ずっとウソだったんだぜ〜』と原発批判の替え歌にして歌ってTVに叩かれたでしょう。言論封殺的なね。今思うとバッシングされるようなそんなオオゲサな替え歌でもないのに、あの頃はみんな敏感だったからタイミングが早かったのカモね。
でも問題はその後のドラマの主題歌でさ、世間の手の平がもうモノノミゴトにひっくり返ったよね。ワタクシはあのドラマ観てなかったから気がつくのは遅かったけど、まるで原発批判の替え歌とかそのバッシングがなかったような持ち上げられ方。逆のパターンはよくあるけどね。持ち上げられてはしご外されるやつは。でも逆のは初めて見たなあ。アレて本人的にはどーなんだろ??て思ったモンだよ。
でも1つ言いたいのは、手の平返しは「世間」じゃないんだよな。正しくは「メディアの取り上げ方」だから。取り違えをしてほしくないトコロではある。ソコは「世間」とはイコールではないと思うんだよ。メディアにとって都合が悪いから叩くワケだし、乗っかった方がいいと思えば便乗するし。世間はソレほど批判的でもなかったんだと思うよ。むしろよく言った!よく歌った!ていう賞賛の声の方が多かったと思うし。だからこそウガった聴き方をすればあのドラマの主題歌の歌詞が鋭く響いてくるんだよ。もっと信じさせてくれ!ていう願いが。