過去があるから今がある。石(意思)が積み重なってココにいる。
ムダなコトは1つもない。未来とは「今」の連続である。

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 ◇最新本◇  今年(といっても2021年だけど、、)読んだ本。後編 

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 ◇最新グッズ◇  『靴箱→ファイルボックスへトランスフォーム!』 

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 ◇最新ブログタイトル◇   『Overcoat's(オーバーコーツ)21年ぶりの新アルバム!『9 numbers,Groovy!』を聴いて。♪♪その5♪♪』 

この社会で生きてくというコト。

今日はTVでずっと同じニュースが流れている。たしかに本村さんが言うようにワタクシたちは「みんな敗者」だ。ワタクシたちが作り上げているこの社会が、犯人を生み出してしまった。「つながり」とは何も都合のいい時ばかりに使う言葉ではない。だからといって彼自身に罪は存在しないかといえばそういうコトではなくもちろん在る。だけどそういう彼を生み出してしまったこの社会は、敗者なのである。だから本村さんに対しても胸が痛むし、犯人に対しても胸が痛む。
記事を読んだりTVで流れるニュースを見る範囲では、犯人に罪の意識や自分がしてしまったコトへの反省があまり伝わってこない。結局は彼は自分が深くに押しやってる闇にまだ向き合ってないんだろう。こういう事件が起こるには、必ず理由が在るはずなのだ。
ソコが明らかになってないので推測するしかないのだけど、おそらく彼は甘える対象が欲しかったんだと思う。誰かに自分を救って欲しかった。だから「ドラえもん」とかそういう発言が出てくる。ソレがたまたまなのかはわからないけど殺害した母子の「お母さん」の方だった。この人が自分を救ってくれると勝手に思い込んだんじゃないだろうか。彼自身がそう決めてしまったのだ。
ようするに彼の思いが大きすぎた。でも「お母さん」はその思いを受け止め切れなかった。彼は満たされなかったワケだ。ソコにある時点で彼が気づいて、自分を救ってくれるはずの対象への思いが転じて憎しみへと変わり、殺意につながってったんじゃないかと思うのだ。だから愛されてるであろう実の子供にも殺意は及ぶ。何かそういう「転じる」部分が無いと、この事件はワタクシには理解できない。「幸せそうな家庭」だからこそ彼は妬み憎しみを抱いた。
そういう彼が深くに押し込めてる心の闇の中にいっしょに潜り込んで行く、心理とか精神関係のプロフェッショナルの人はいなかったのだろうか?いるはずなんだろうけど、まだそういうプロの方たちの意見はワタクシの知る範囲では耳にしないし目にしない。
彼を更生させる、というのが第一の目的かといえば、そうは言い切りたくない部分もあるだろうけど、そうではなくて彼自身が自分の抱えてる深い闇と向き合って、はじめてソコから自分が犯してしまったコトや罪の意識が芽生えてくると思うのである。その過程でやっと彼の更生が臨めるワケで、ソコを本村さんもしっかりやって欲しかったんだと思う。だから本来ならソコをしっかりやって犯人が自分の罪を認めた上で裁判の判決、という流れが良かったんだろうけど、先に判決が決まってしまった、というワケだ。
自分が犯した罪の意識に気づいてもらうのは、限りある時間の中でやってもらうしかない。そしてワタクシたちも社会の在り方を考えないといけないと思うし、必ず愛情ていうかね、自分の思いが強い子、子供に限らず人ているから。だからといってソレを受け止められる人てのもそんなにはいないだろうから、その自分の強すぎる情の部分を、自分自身で手なずけられるような、そういう術を持つようにしないといけない。ソレは親も受け切れるか分からないし(この事件では犯人の親はいなかったワケだけど)学校の先生とかまわりが気づいてあげるてのもなかなかムズかしいだろうから、自分自身で何とかしてくしかない。いろんなコトを経験してソコから学びとって自分のモノにしてくしかない。
飢餓状態ていうか、愛に飢えてる人もいるワケでしょ。自分の思いに対していつも満たされないていう。その傷というか痛みを分かち合ってくれる存在がいなかった、ソレが彼の不幸のはじまりだと思うんだよね。だからソレに対しての理解者がいないと、なかなか罪の意識てトコロまで行かないんじゃないかな、と思います。
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追加:今日発売の雑誌『SPA』にもこの事件についての記事が掲載されてたけど、犯人と弁護団との間で、犯人が罪の意識や反省してるようなやりとりもあったらしい。そういう弁護団なり何なりがいなきゃ、根本的な解決にはつながらないだろうから、その点は「そうだろうな」と納得。
TVは時間的な制約もあって、事件の一面(場合によっては偏向した、事実を歪曲した、面白おかしく、単純化する等)しか報じないという側面はある、というのがこの件でも分かる。なので、雑誌やネットなど「他メディアではどう取り上げてるか」というのを取り入れる必要も生じてくる。