Heartquake 〜3.11を忘れない〜 vol.7。
当初歩くまでは、玉川学園の山を越え鶴川まで出れば大丈夫!あとはもうひたすら線路沿いを行けばいいだけなんだから、、と思ってたが、鶴川を出ても、行けども行けども町田市をいっこうに脱け出せない。電柱の町の表示がずーっと町田市の能ヶ谷(のうがや)だ。どうも町田市の外周に沿って歩いてるらしいとウスウス感づく。アマカッタ。。飛んだ誤算だった。
あとで気づくのだけど、本来行くべき道の左側に平行に走る道を歩いてしまったようで、そちらを歩くと左にだんだんそれてくようなのである。ようは線路からどんどん離れてくのであり、ホンっっトに線路にピターーと貼り付くようにして歩かないといけないらしい。
しかたないのでトボトボ寂しく今来た道を引き返し、また鶴川の駅前からやり直しである。コレは予想外で思いの他ショックだったので、右に見える線路をなかば右手でつかむようにしながら、今度は柿生から歩いてきたすれ違う人数名に「柿生はこっちでいいですか?」としつこいくらいに確認して歩いた。初めからこうすれば良かったのだけど、、。そんな中1人のおじさんが「マルエツ(柿生駅前のスーパー)の看板が見えてくるから」と言ったので、まだ半信半疑ながら歩き続け、当たり前なのだけどおじさんの言う通りマルエツの看板が見えてきたトコロで、やーっとホっとした。
ココまで来ればあとはホントに大丈夫だ。只今の時刻は9時22分。サクサク歩けば余裕で10時半には家に着く。そう思うと少し腹が減ってきた。駅を通り過ぎたトコロでサンクスが営業してた。こんな事態なのにコンビニの学生アルバイト店員は残って働いている。地元の人なのカモしれないけど。後日「コンビニの生活インフラとしての役割」という意志が解るのだけど、この時点では分からずただ「エライなー、、。助かった、、」としか思えなかった。「あいててよかった」だ。腹ごしらえにとアンパンを購入。食べながら歩く=歩きパン、である。ちなみにワタクシは歩きパンをよくするのである。なのでオリジナルの造語が存在する。
コレも後で思ったコトだけどTVでも言われてたコトではあるけど、もうこの時からいわゆる「品不足」の予兆があったように思う。この時は運良くあんぱんがGETできたけど、棚にはあんまりパンが置いてなかったし、GETしたパンも賞味期限の長いといううたい文句のパンだった。この時点でもうケッコーへろへろなのだけど、あとは見慣れた景色なのでなんとか歩くだけだ。左の股関節と足首が痛い(笑)。途中、吉野家も空いていた。
いつもの道に合流して、「停電してないかな、、?」とずっと気になってたのだけど、我が町に点る灯りを見て安心した。
家に着いたのは10時半ジャストである。引き返しとか予想外とか含めてもジャストなのだ。我ながら呆れるぐらいスバラシイ読みだ(笑)。家ん中はしっちゃかめっちゃか、、と思いきや、横に置いてあった本が数冊、飛び出しただけで済んだのだった。