アナタのために鐘は鳴る。④
カントリー調のイントロで始まるこのRINGIN’LIFEは新生オーバーコーツ第2弾の曲である。いや、もはや「新生」という枕詞はいらない。彼らはこの日のためにCDを、東京へ向かう車中にて手焼きしたという、なかなかスゴぶる荒ワザで20枚作ってきた。CDからはまだホカホカ湯気が立ち上る。この20枚は5分で完売したらしい。そりゃそーだ。この曲は聴いてるとハッピーな気持ちになる。この詩の主人公はきっとウキウキ気分なのだ。ドラさんはこの曲ではあまりギターを弾かない。その代わり踊りまくり!振りつけも考えてきたみたいで、その踊りっぷりに大トリでも何の遜色も無いな、と思った。観ててカッコイイ、とすら思えた。ココにもあ、中堅バンドだなという部分を感じる。
コレからオバコが音楽をやり続けるにあたり、この「カッコイイ」というのも選択肢の1つとして狙ってみるのもありカモしれない、と思った。ちょっとそんなコトを意識したり取り入れてみたり。いわゆる大人のロック方向へと歩を進める過程として。だからホントに思ったコトをいろいろ試してみ!と思う。新生、になってある意味いろいろできる、試せる状況ではあるなぁと思うし、ライブというのは別に型にはまったコトをやらないでもいいワケだから。そーやって10年が過ぎるといろいろ丈夫になったり、柔和になったりして自由に、気ままに音楽を奏でるコトができる状況に達するコトができるんだろうな、と思う。だからバリバリやろうぜ!と。
リンギン→DAYSと雪崩れ込み、あーDAYSかぁ、、とやや心配ゲになる。例のトコロが、、なかなかこー黒星が続いてますよね、と。するとYEAH〜♪→中断→It’s so、、おお!!乗り切ったーっ!やったねぇやっと白星だ!メンバー自身も揃ったコトに驚いたみたいだ。だがしかし、だがしかしである。この後歌がトギレル。なんでー??誰とは言わない。頭の真っ白さが伝わってくるようだ。しかし演奏は続いていく。「今何かありましたかー?」みたいなミョーにノリノリな弾きっぷりで、ついには演奏がオワッタ。。オワチャッタヨみたいな。いやーでもコレがライブですよ。DAYS2004年9月25日バージョン(笑)本人たちの意図しないハプニングがあってもソレをウマク乗り切って高いレベルまで昇華させるコトができれば、ソレがそのバンドの底力、というコトだと思うね。そーいうトコロでホントの実力が見えてくるよね。
SUNSHINE BLUES、アンコール後ココでやっとLucy、最後はOn My Way。お客さんの方を振りかえったらみんな上下に揺れてた。ああ、バンドてのはいつもこーいう光景を見ているんダナ、とソコは少しうらやましく思った。ワタクシも最後の力を振り絞り、首ももげよとばかりにノリまくる。
「Yeah〜Suddenly my Life♪」新曲RINGIN’LIFEの出だしはこうだ。そう、人生は突然。いきなりONE WAYもアクシデントもワタクシがオバコに出会えたのも「突然」だ。この突然は偶然じゃなく自然であり必然ですか?人間の運命というのは予め決まってる、などとというつまらないウンチクを語る者に、ソレがどーした!いったいソレが何になる!と言いたい。その瞬間に受けた衝撃、感動はウソじゃない。理屈など全く寄せ付けないパワーがある。そーいう力は強い。人生は「突然」という魔法があるからやめられない。我々はソレに日々期待して生きている。貧乏性のワタクシはオバコの4人の顔を見るだけでいい。オバコに限らずこの日記の↑に掲げた4組の音楽人たちには、どっかしらでギターを弾いたり歌ってくれてれバナ、と音楽から離れないでいてくれれバナと心からそう思う。彼ら彼女らに出会えた奇跡にありがとう、だ。
帰り際、メンバーそれぞれに一言二言声をかける。来る前に本屋で本を見たからだろう。ドラさんの顔が高山なおみさんに見えてならない(笑)。シャバオさんも誰かに似てるんだがだが、名前が出てこない。飄々としてるんだなー、誰だったっけかなーと思いながらオバコに別れを告げた。
帰り道、ハラヘッタのですき屋で牛丼を食べる(コレがボソボソ肉でマズい、、)。あーそいえば28日はいずみちゃんのライブだったな、と首を気にしながら。