『機動戦士クイン・ガンダム』(QG)登場人物1。(QG11)
主人公アルス・ギャレット。年齢18〜21才ぐらい。EXOS所属。
上に兄がいる2人兄弟だ。本人いわく「幼い頃から動物や木々、草花などの自然物や機械などの無機質な物と会話ができる」。物言わないモノたちへ話しかけるその姿は、傍から見ると一見怪しいアブない子供に見えるが、その姿を何度となく目にしている兄のレインは、一応アルスの言う「会話」に対して疑いを持ってはいない。かといって全部を信じてはいない。半信半疑だがつきあってあげている、という姿勢だ。
時は一年戦争の真っ只中。アムロのガンダムとシャアのゲルググ交戦中、2人の間に割って入ったララァ・スン駆るエルメスがガンダムの手によって大破。ひとりのニュータイプの少女の厖大な思念がアルスに流れ込んでくる。
「戦いを止めて!アルス」
彼女は16才の若さでその命を戦場に散らせた。アルスは自分に向けられた言葉として捉える。このときの強烈な経験が、彼の中で何かを目覚めさせるスイッチとなった。
刻(とき)は流れて10年後、アルス18才。EXOSのメカニックとして働いている。彼の腕は天才的である。幼い頃からの「物言わないモノに対しての会話」の能力によって、修理・調整など常人の何倍もの早さで行える。
しかし彼にも悩みがある。
傷つき戻ってきたMSたちを、自分の手で治して、また戦場に送り出す。もちろん乗り込むパイロットの命を第一に考え、彼らを守るためにできうる限りのコトをほどこすが、自分の手がけたMSたちを戦場に送り込む、人を殺し、傷つき帰ってくる、その葛藤を抱え悩んでいる。
味方機G−スレイブ、敵MSと交戦中、劣性に立たされたG−スレイブを援護するために、搬入され自らの手で調整を終えたばかりのクイン・サードに乗り込み、G−スレイブ及びそのパイロットであるジェイナスを救う、敵MSを退かせる。
以後、クイン・サードの正式パイロットとなる。