物件たずねて三千里２７。

ちょうど２０離れたオバちゃんから「お互いおめでとう」とメールが。あ、そういえばそうだった。ちなみにオバちゃんとは開業セミナーで知り合った。まー、この５年だな勝負は。さまざまな物事について、コレから５年が勝負。
先月１ヶ月間の物件動向としては、まず経堂物件が決まってしまった。さすがに半年も経つと決まるモンだなぁー、と思う。煮ても焼いても食えないような物件でも。
前にも書いたと思うけど、注目してた物件は何年も借り手がいず手が付けられたなかった物件で、なおかつ元スナックなので厨房がやたらとせまい。「台所」という感じ。一般家庭よりせまいと思う。バーとかスナック物件はそういう激狭厨房は珍しくない。なのでもうちょっと食事寄りの業態にしようと考えると、そのまま使うのにはかなり不便である。よって物件取得費が抑えられる（何年も借り手がつかないので余計に）とはいっても店の体裁を整え「自分仕様」にするにはソレからさらに￥がかかる。なので結局は安くはない。ただ立地はソコソコいいので、￥が店づくりにソレなりにかけられるなら、または開店してからでもじょじょに￥をかけてけばソコソコイケる店にはできるとは思うけど。でもまーしょうがない。ある意味フンギリは付いたな、という感もある。やっぱりいろいろイメージを働かせても、主にスペースの面で苦労したのでね。
で、なぜか自分の出店希望範囲の圏外の物件が出てきてる。例の池ノ上とか幡ヶ谷とか松蔭神社とかで、出店希望範囲のちょと外側だ。けどこういう「ちょと圏外」の物件も今後視野に入れてかなきゃいけないなぁーとも思ってる。
幡ヶ谷物件は商店街ではなく甲州街道沿いの角地の地下店舗で、立地・物件ともに良い。松蔭神社物件は駅からちょっと離れた世田谷通り沿いで、コレも地下店舗。ココも立地・物件ともにまあまあだ。でも地下だな。どうですか？て聞きたい感じ。てか自分がお客さんだったら、地下て入りづらいよね。「店があるな」とは思っても、まず階段を下がって行こうとは思えない。呑み屋とかならいいんだろうけどな。と思ったら両方とも元呑み屋だよ。だろうね。まーちょっと保留。
池ノ上にまた新たな物件が出て計２件となる。ニュー物件は元バーで、間口せまく長手方向にカウンターがデーンとあり奥にテーブル席１ヶ、というバー物件にはよくあるパターン。池ノ上のような住宅街では平日の日中は主婦が多く、カフェを開くとなると主婦層がメイン顧客となる。女性はおしゃべりをしにカフェに行くというトコロもあると思うので、カウンターでおしゃべりというのは敬遠するだろう。よって造作を変更しない限り、カフェには向かない。１人静かにお酒を、というのなら向いているが。
でももう１つのすでにある物件の方は、このニュー物件より若干だけど駅から離れるにも関わらず＆坪数は同じにも関わらず家賃が高い。う〜む、と悩んだけど逆にニュー物件を引き合いに同じ程度の額にまで下げるよう交渉するコトはできるな、とは思った。そう思ってたら念が通じたのか家賃が下がったよ！同額になった。スゴい！交渉しないで済んだー。
前にも書いたけど、この物件は今までの物件の中でも３本の指に入るぐらいの極上モノで、見てすぐパっと店のイメージが浮かんだ。小さいけど間口は広くカウンター短く、小さいながらもバラエティに富んだ席のレイアウトができそう。セットバックも広めでココはわりかし贅沢にスペースを取れそうな感じだし席も作れる。喫煙者とかペットの人用にしてもいいし、休日の昼下がりとか夏にビールなんか飲んでもいい感じ。ココも元バーだったんだけど、厨房面積も余裕があるし倉庫も別にあるんだけど必要ないぐらい。物件自体はコレ以上居抜きで望めないぐらいだけど、やっぱ人通りがねぇー、、ないんだよね〜（笑）。
イメージとしてはチクテカフェみたいなね。シモキタの喧騒から離れて駅から７・８分歩くとあるみたいな。隠れ家・自分だけが知ってる知る人ぞ知る、ソレでいてお店の雰囲気があるから人気があっていつ行っても席が空いてないみたいなね。マフィンが有名でとか、ああいう店力（みせぢから）があるお店がいいなぁ。おいしい食べ物と店の雰囲気（お店の人のセンスと哲学による）で、わざわざ足のばしてまで行くような。ソレを世田谷代田方面じゃなしに、池ノ上方面でやって頂けないカナ？という（笑）。