過去があるから今がある。石(意思)が積み重なってココにいる。
ムダなコトは1つもない。未来とは「今」の連続である。

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仕事について。

昨日のつづき。テストドライバーて職業があるのね。かなり前だから細かい部分は忘れてると思うんだけど、前にTVでやってたんだよ。
ニュルブルクリンクていう、自動車好きの人には有名な外国の(ドイツだったかな?)テストコースがあって、ソコに新車(試作車の段階)を持ちこんで走らせるという、そのドライバーなんだけど、ニュルブルクリンクていうコースは一番ムズかしいとされてるんだってさ。中でも一番の難所とされてるのが、急斜面の下り坂をビャーっと下ってのカーブ。
クルマでもいわゆるスポーツカーてあるでしょ。ポルシェだとか、国産で言えばスカイラインとか。で、このニュルブルクリンクを1周1分○○秒○○!みたいなラップタイムが、こういうクルマは「ウリ」になるワケ。いかに他車よりコンマ何秒でも速く周れるか。その数字が欲しいからどこの企業もヤッキになる。
で、難所が出てくるワケなんだけどさ、結局テストドライバーの腕がかなり重要だてのが分かるでしょ。なんかね、走ってると道路にタイヤとられるらしいよね。F1みたいにタイヤとステアリング(ハンドル)の反応がちょー敏感なワケよ。高速で走ってるでしょ。TVでF1見たコトある人なら分かると思うけど、じゃじゃ馬ですよ。路面のコンディションとか様々な細かい要素を全部タイヤが拾ってしまう。ソレをドライバーが巧みに抑える。ちょっとでも気が抜けない。あんな感じ。そういうまさに極限、極限の状態の中で、しかも下り坂ビャーで突っ込んでカーブだよ。コレは死にに行くようなモンだよね。百戦錬磨のドライバーでも恐怖だて言う。
常人なら、ていうか常人は絶対ムリだけど、もうカラダのあらゆるトコロにムダな力入りまくりだと思うんだよね。そういう状況だとさ。腕をコレでもか!と突っ張らせて。ガチガチですよ。死への恐怖。分かっててもカラダがそういう反応を起こしちゃうよね、きっと。
だから番組で取り上げられてたドライバーがいるんだけど、その人はソレをどう克服しようかと。で、ある時ひらめいて、さらに怖いコトにその難所を親指と人差し指のたった2本で、ステアリングをつまむようにすれば、余計な力も入らず車体をうまくコントロールできる。とこうですよ!極限の領域でたった2本!左右で計4本!
実際ソレでラップタイムが速くなったらしい。ソレより今までいかにムダな力が入ってたかと。ソレに気付いたとたしか言ってけど、そういう神の領域とでも言うか、極限状態の中で「フっと力を抜く」ていうのがレベルの違いがあれど、実は意外と重要だったりするんだよね。何にしても。でもこういうのて、ある「際」まで行かないとできないコトだったりする。ハタから見てて簡単そうに見えても、実はモノスゴい鍛錬の果ての成果、だったりする。

話ちょと変わって『バンビ〜ノ!』見てた?ワタクシは見てたけど、最初はね、ちょとこう、ぬるいなと。そんな場面もいくつかあったよ。ある程度は戦場らしさも描けてるとは思うけど、やっぱこう、デフォルメしてるからねドラマてのは。実際はオーダー聞くからつって誰も手止めないしさ。手動かしながら聞きながら、何でも「ながら」だからね。ああいうのはドラマ上しょうがないコトだけどね。で、もっとネバっこい人もいるしねこの業界(笑)。暴力とかじゃないもっとヤな感じのね。あんなモンじゃないっすよー。
で、始めのうちはハガゆいと。ハガゆいし、主人公のバンビに対しても「そうじゃねぇーだろ」とずっと思ってた。たしかに技術は必要だけどさ、技術技術て技術追求に走ると視界が狭くなるからね。飲食で何を置いても一番はお客さんですよ。ホールをやろうが皿洗いだろうが何だろうが、自分のやってる1つの動作、あらゆる動作が全てお客さんにつながってるんだよ、と。そのコトが分かってねぇな、見えてねぇーなーと。
シビアだよ。いくら腕あげようが何しようが、お客さんが「No!」て言えば全て終わりだから。えらかろうが何だろうが全部ひっくり返される。ソコを天狗になってちゃいけないんだよ。
でもね、楽しいんだよ。だって自分のやってる全てのコトがお客さんにつながってるんだから。
そう思うとね、何やってても楽しいんです。皿あらいだろうがゴミ捨てだろうが。どこかが人手が足りないとなれば、首を突っ込みたくなる。自分の持ち場じゃないのに手をだしたくなる。店全体、あらゆるトコロに気を回すようになる。自分がホールもできて厨房もできてオールマイティになれればいいな、と思う。またそういう人じゃなきゃやっていけないと思うね。
戦場の中でオーダーがドンドン入ってきて、ソレを耳で聞きながら手は今のオーダーに集中して、やりながら次のオーダーを準備しながら、足りなくなってるモノを補充しながら、皿が足りなくなれば、皿洗いにも束の間入ってとりあえず不足分だけ洗う。そういうコトをこなせてる自分。

そういった状況にメゲるか、逆に高揚するか。

ワタクシは仕事てのは、一言で言うなら「目がキラキラしてるか、してないか」。コレだけだと思うのね。自分がその仕事をして、目がキラキラしてるかどうなのか。まぁ仕事だけじゃなく、人が生きる上でもそうだけど。

たしかに仕事てやりたいコトばかりじゃないしね。逆に言えば仕事て「やりたいコトではない!」とそういう認識から出発した方が返って気がラクというか、分かり易いカモしれない。仕事に期待しない、と。お金がかせげればいい、生活できればいいと。別に生きがいなんて、仕事以外の趣味とかで持てればいいワケだし。そういうトコロでストレスの発散だとか、いろんなモノの解消ができてればソレでいいとも思うし。その方がホントは健康的なのカモしれないけど。
でもワタクシはソレができないんだなぁ〜。割りきれない。ソコまで器用じゃないんだなぁ〜、自分に対して。やっぱ仕事に生きがいを持ちこみたいよね。そっちの方。
ぜいたくだよね、ソレて。仕事て「やりたくないコト」=仕事なら、ソレを仕事=やりたいコト、にするてのは。だっていくらやりたいコトていっても、中にはやりたくないコトもいくつかあるワケでしょ。だからコレは健康的じゃないよ。矛盾してるんだよな。矛盾してるけど仕方ないよね〜。
でもやりたくないというか、自分には向いてないなーと思える仕事にも「やりがい」はあるんだよな。そういう仕事をやってく内に得るモノもあると思う。良く聞くじゃん。いつのまにか天職になっちゃったていう話。やりたくなくても何でも、とにかくずっと続けていれば見えてくるモノもあるんだろうね。そう考えると「ずっと続ける」「なんとなくやめずに続けている」てのも、ソレはソレで一種の才能だと思う。だってワタクシはできないもん。だからサラリーマンの人とか、ホント皮肉じゃなくえらいなぁと思う。
だから一概にやりたいコトをやれ!とはワタクシは強要はできないんだよね、他人にはさ。自分にはやりたいコトやりたいてのはあるけど。つづく