プロについて。
だってね、やりたいコトをみんながやりだしたら、たぶんコレ世の中回らなくなっちゃう。やりたくないコトをやってる人がいるから、世の中成り立ってるんじゃないかな、と。だからそういう人たちはえらいなぁと素直に思う。
「バンビ〜ノ!」で思い出したけど、漫画の方も見てるんだけど、いいコト書いてあったな。
本当のプロとは、何かを作る側とソレを受け取る側の真ん中に、心根を置くコトができる人。
ワタクシはこう解釈した。この漫画で言えば「何かを作る側=店側」「ソレを受け取る側=お客さん」。店側のあらゆる部分、経営面などの物質面から働くスタッフの精神面などソレらを理解してなおかつ、お客さんの気持ちも分かる人。その間に立って、いかに最良の方法を取れるか。またはソレを瞬時に判断できる人。
よく野球選手やサッカーの選手が口にする「結果を出す」という言葉。プロはどういう状況においても必ず結果を出す。出さなければならないとも言える。
結果を出す、というのは雇う側(会社側)の要望もかなえ、お客さんの要望にも応える。ソレが当たり前で最低限。そういったコトの積み重ねが「信頼」につながる。
さっきの「やりたくない〜」でプロレスを例にすると、バイプレイヤーという役割のプロレスラーがいる。名脇役。いぶし銀。職人。そんな表現を用いられるけど、こういう選手というのは、自分がトップに立てない、立つ立場・器にないというコトが分かっているから、たとえその気持ちがあったとしても、ソコを目指すのではなく別の道を選ぶ。
誰でも初めからバイプレイヤーを目指してプロレスラーになる、なんて選手はいない。たぶんどんな選手も始めは頂点に立ちたいと思うはずだ。でも時が経つにつれ、誰がトップに立てる器か、ソレが選手同士の間でも分かってくるはず。もちろん見る側も誰がトップに立つべき存在かを知っている。ソレに対して対抗する選手もいれば、他の空家(あきや)を狙い自分の居場所を見出す選手も出てくる。
いくら本人に「トップに立ちたい!」という希望があっても、お客さんが望むモノと本人のやりたいコトは必ずしも一致しない。「キャラが違う」というコトだ。本人の意思に反して、脇役だからこそ光る選手もいる。
だから仕事というのは「やりたいコトをやる」というより、求められるコトを一度引き受けたなら、ソレに対して精一杯要望に応えようとする、「できるコトをやる」なんじゃないかな?と思う。ソレがプロなんだと思うな。