はじめてのカッピング。(コーヒーセミナー③)
さて、カッピング。カッピングというのは、コーヒースプーンに半分〜一杯ほどのコーヒーをずずっとすすり、コーヒーの味を言葉で表現するコトで、コーヒー豆の採点・評価する際に用いられる。
やり方としては、スペシャルティコーヒーの協会というのがあるんだけど、ソコの方法では
①コーヒー粉9gに対して150ccのお湯を入れ、4分間待つ。
②表面にクラフトという上澄みが浮くので、ソレを壊して2〜3回攪拌(かくはん)する。その際、底面まで混ぜないコト。底に粉がたまってるので、その粉に触れないように攪拌する。
③攪拌した後、コーヒースプーン(何でもいいが)に半分量ほどのコーヒーをすくい、まるで鼻をかむ時に発する「ずび〜〜っ」という大音量音のようにコーヒーを一気に瞬時にすする。ようはズっ!とすするコトで、口の中全体にコーヒーを霧状に散布する形になるのだが、コレがケッコームズかしい。上前歯をやや突き出し気味にすするといいらしいのだが、先生の半分の音量。別に恥ずかしがってるワケではないのだが。あるていど練習を要する。
で、口の中に広がる味を表現する。実はいろいろ決まった言葉の表現の仕方があるのだけど、最初は「その決まった言葉」と「自分が感じた味」の結びつき・関連付けがされてないワケ。な〜んかこう、スゴく独特なのはハッキリ分かる。分かるんだけど、な〜んて表現していいのかワカラナイ!て感じでオカモトタロー画伯みたいになる。で、先生もズっとすすって「ベルベットのような」とかいうと「ああーソレ!ベルベットみたいなかんじ!」ゲッツ☆みたいな、両手指差し系な感じになる。なんかほうじ茶みたい、、とか思ってると先生は「トーストぽい」とおっしゃるので「ああトーストね!トーストトースト。コレがトーストて言うんだぁー、ふむふむ」となる。
始めは、コロンビアとケニアとエチオピアの3種類をカッピングして比較。ある程度コーヒーを飲んでる人は分かると思うが、まぁエチオピアはすぐ分かる。カッピングの際に、まず粉の状態で香りを嗅ぐ。粉の香りのコトをフレグランスと言う。エチオピアは粉の状態でもエチオピア独特の香りが十分にするので、ハッキリ分かる。飲まなくてもソレと分かる。極私的表現では紅茶ぽい風味。ワタクシは「紅茶コーヒー」なんて良く言ってる。
他の2つは粉ではあまり良く分からない。お湯を入れてコーヒーを抽出して3種の味を見る。コロンビアは草っぽい味がする。コレは「ティピカ」という、コーヒーの品種の味の特徴なんだそうだ。実はこの「品種」というのは重要だったりする。ケニアはボディがあって果実ぽさがある。典型的なケニアなのかな。ワタクシは、ケニアは少し濃いぃくてあんまり好みではない。
2回目はブラジルとマンデリンと、またコロンビアの比較。コロンビアは同じモノ。ブラジルは粉の時点では何の特徴もないなと思っていたら、コーヒーをすすってみると意外や意外、ほうじ茶の味がした。こんなブラジルもあるのかぁーという。マンデリンはものすごくコレまた独特で「マンデリン!」コマネチ!て感じで(笑)、コレが決まった表現で言うと「ベルベットのような」に当たる。粘度があるというコトらしい。ベルベットの触りごこちを粘りにたとえたのだろう。他の受講生がラベンダーと言ってたが、ワタクシもなんかムラサキをイメージした。紫の花のようなアロマ。