極私的立地分析②。
立地というのは考えれば考えるほどワケが分からなくなってくる。あっちを立てればこっち立たず。ドコの立地もパーペキというのはなく一長一短である。たぶん100点を狙わず80点ぐらいがいいのだ。
最近立地の考え方に新たな要素が加わった。というのも雑誌『cafe−sweets』の今月号で、ある女性のカフェオーナーさんが自分のカフェを開く時にこんなコトを思ったらしい。小さくて感じのいい小道を見つけて、ココにお店を作るコトができたら、、。その小道の印象がずっと残ってて、幸いにもソコに物件が出たのでソコにお店を作ったというような文。
なるほどな〜と。いや、普通は「そんなの当たり前じゃん」とか思うでしょ。なるほどなんて言うほどのコトでもないと。でも物件探しで眩んでいる眼には、こんなシンプルなコトさえ頭から脱落してしまう。数字とか人通り、歩いている人の年齢層、物件の状態なんてデータ的なコトばかりに頭が行ってしまう。
コレはひょっとしたら男だからこんなデータ思考になってしまうのカモしれない、とも思う。女性てシチュエーションとか雰囲気て重要でしょ?そっからいろいろ逆算していくような。やっぱりカフェて女性の方が来店客数多いから、そーいう目で改めて立地を見なおさないといけないね〜て感じ。だから今はそんな目で見て回ってる。そー考えると街にある店を見て、店のオーナーもしくは作った人が男性か女性かなんとなく分かるカモ、なんてコトも思う。まーもちろん男性でも女性的な考えの人もいれば、女性でも男性的な考えの人もいるけどね。
■玉川学園前・・・ココには電車からも見えるが玉川大学という大学がある。あと駅から少々歩いたトコロに和光大学がある。ココは「成城」的な気品&エレガンスな雰囲気が成城ほどではないにしろある。なので学生や、いわゆる郊外に住む気持ち裕福そうな(ワタクシにはそー見える)地元民。若夫婦、近くの大型スーパーでの買い物帰りに立ち寄る、みたいなお店の使われ方。
こーいうトコロは物件が出てもデカイ物件で、あとは自宅を改装して店舗を作る的なコトをしないとムリかな?雰囲気はいい場所。
■鶴川・柿生・・・鶴川は何だか知らないけど、最近駅まわりに建物を建てまくり。何を見越してるんだろーか?乗降客もいるにはいるんだが中高生が多い。駅から学校までバスでも出てるのカナ?南側方面にこどもの国があり(ずいぶん距離があるが。バス出てるカナ?)反対側の15分ほど歩いたトコロに最近、コメダ珈琲が出来た。ワタクシはまだ未見。物件なし。
柿生はもっと書くコトがない。ただ腕に自信のある人たちは、こーいった郊外でパンやケーキを売っているので、そーいった人たちが「知る人ぞ知る」「地元民だけが知ってる」的なお店を開いている。↑にも書いたが何か目立つ施設やランドマーク的な場もなく、住民&商圏がたかが知れてる場合、自宅兼店舗とかが良いと思う。家賃の負担がないから細々とでも長続きできるのである。だから60すぎて、実力十分、名もあるよなんて人はこーいう郊外でやってるケースが多い。そーいう人たちは目くじら立ててショーバイショーバイ!てなワケじゃなく、自分の好きなモノをつくりたいとか、地域に貢献したいとかのボランタリー精神の方が強いのカモいれない。