これからのカフェの形②。
人々の消費行動が変わった。変わったというより、ディズニーランドや自分の手に入れたい欲しいモノにはパーっとお金を使い、そのためにお金はとっておいて、日常生活に使うお金は極力セーブする、というお金の使い方によりシビアになってきているワケ。フェラーリに乗って安アパートに住むような。
少し話はソレるが、コレも「消費行動」の範疇なので書くけど、ネットで音楽配信だとか本も配信され始めている。アメリカだと1曲¥100だったりするらしい。ライブで聴いた音源をライブ後、ネットですぐに購入できるようになるだとか。そーいう「お手軽で便利」を突き詰めると、じゃーCDて形態はどーなってしまうのか?というコトになる。音質で差別化とかいくつかは考えられるが、こーいう「ネットで購入」という形態もありながら「わざわざCDを買う」という行為をするのは、物を所有したいという所有欲からくると思う。CDにパッケージングされた形で持っておきたい、コレクションしたいなど「物」になってるコトが価値となる。ソコが価値とみなされアルバム¥3000とかでも買う。コレは本でも同様だ。集めるコトで意味が出てくる場合がある。だからたしかに現状や将来、本屋やCD屋はハッキリいって苦しいだろが、なくなりはしないとも思う。人は「時間の消費」という行動をする。うまく消費したい。その欲求を満たすための場としてディズニーランドがあり、本屋があり、CD屋があり、カフェがある。わざわざソコへ行き、アあれこれ探してみたいのである。ぶらりと街を歩き、思いがけないモノなどに巡り合いたいのである。そーいう時間がない人はPCで検索をしてサクッと探すコトもできるし、自分で探すという行為をしたい人もいる。
今人気がある店というか企業といえば、¥100ショップ、¥99ショップやかたやブランド品、ディズニーランド。どちらもが共存する、二極化がより明確に進んでいく。この二極化、というのが何を意味するのかというと、富裕層とそーでない人の層との差がはっきり出て来た、というコトなんだと思う。モスバーガーは人気のある企業らしいが、あそこはデフレ値下げバーガー戦争に参戦せずに、じっと自分のコンセプトをキープしてきたように、外から見た感じは思える。ソレが功を奏して、「匠」バーガーなんていう高価格のハンバーガーをヒットさせている。ソレはモスバーガー独特のスタンスが消費者に認められているという証拠である。値下げに踏み切らなかったのでできた芸当だ。なのでそのコンセプトをより明確に推し進めた形として、「緑モス」なんていう少し高価格帯の業態にもシフトできるのである。だからマクドナルドやなんかが、いくらマネて高価格帯のハンバーガーを出しても正直キツイ(でもさすがに売上は上がってるみたいだが)。イメージに合わないから。じゃー、あの「安さ」はなんだったのか?というコトになる。今上乗せされてる値段は「ぼってる」のか?と思われても仕方がない。このように値段を下げるのは簡単だが、あまり下げすぎると逆に消費者は不安になる。質に疑問を持ったり、味はたいしておいしくないんだろ、とか。モノにはそのモノに見合った適切な値段というのがあるのだ。