過去があるから今がある。石(意思)が積み重なってココにいる。
ムダなコトは1つもない。未来とは「今」の連続である。

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 やぎ本。⇒本が大好物なやぎのぢぇーむすくん(a.k.aかたこと)がオーガナイザーを務めるやぎの本棚、略して「やぎ本」。本や本にまつわる情報の紹介。神出鬼没でごくまれに登板します。
 ◇最新本◇  今年(といっても2021年だけど、、)読んだ本。後編 

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 Everyday39(エブリデイ・サンキュー)⇒katakoto cafe、やぎ本。につづくかたこと第3の架空のブランド。かたこと流に「毎日が楽しくなる」新たなアイデアを加えたグッズ関係のブランドです。
 ◇最新グッズ◇  『靴箱→ファイルボックスへトランスフォーム!』 

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 祝☆overcoat’s(オーバーコーツ)再結成記念!!  ワタクシが検索しやすくするため(笑)overcoat’sについて書いたブログをまとめて読めるようにしました。ブログタイトル下のカテゴリー「overcoat’s」をクリックしてね~☆
 ◇最新ブログタイトル◇   『Overcoat's(オーバーコーツ)21年ぶりの新アルバム!『9 numbers,Groovy!』を聴いて。♪♪その5♪♪』 

静かなる緑の炎。

とうとう待ちに待ったon button down(オンボタンダウン:以下オンボ)の2ndアルバム『NORDIC FOREST』リリース!→買って何日か経過、という感じなので感想をば。年末に出る?出ない?みたいなコトが雑誌のカタスミにちらっと書いてあったりして気になっていたんだが、やーーっと出たのだ。前作から3年ぶりのリリースなんだそーだ。
ワタクシがオンボを目撃したのは、オンボのボーカル、アチコ嬢が元キャンディーアイスラッガーというバンド、、じゃねーな、アフロ頭のアカペラドゥーワップ3人娘のメンバーの1人だったらしく、ワタクシはアプリコッツつながりでキャンディーアイスラッガーの同窓会的なライブに行ったのが初めて(ちなみにアプリコッツのボーカル、マイコ嬢が元キャンディーアイスラッガーのメンバー)。ソコで初めてオンボのライブ観て、すぐさま物販のCDを買ったという。持ってかれましたね〜。何でか?
まず独創的な世界観。既存のバンドの何に似てる?と聞かれても思いつかない。独特の次元。オンボはアチコ嬢とハジメ氏の男女2人ユニットなんだが、ワタクシの引き出しの中で強いてあげればPSY・S(サイズ)に似てなくも無い。サイズは音は実はデジタルなんだけど、言われなきゃ気付かないくらい(あの時代ではそりゃもー奇跡的なほどに)アナログな感じが漂っていたけど、オンボはあえて(なのか)デジタルとアナログの境目を分からないくらいまで融合はさせていない。たぶんソレゾレの良さを生かしていると思う。だから少しばかり違和感がある。でもその違和感が嫌ではなく、あるからこそ独特の世界をカモシダしている。
あとナンでかどーしても『YOU』を思い出してしまう!『YOU』知ってる?糸井重里氏が司会やってた教育テレビの番組(あーアレね!と言う人はケッコー歳いってます:笑)今の『しゃべり場』みたいな感じですか。絶対オンボの曲、テーマ曲に流れてるよね!ていう(時代的に噛み合っていないのでありえないんだけど)。でも今回のアルバムの②semi shigure(蝉時雨)がオープニングテーマで、④baby!Baby!がエンディングテーマで、教育テレビの番組でどっか使ったらいいのに!みたいな。そーいう『教育テレビ』チックなイメージがどーしてもワタクシにはある。ワタクシだけですね、たぶん。
アチコ嬢の歌声は「昭和40年代」「1970年代」という、ユーミン(いや、荒井由実の方)とか金延幸子とかその時代な、ニューミュージックてんですか?そんな感じで、ともすればキヨシローにも似ている(笑)、歌い方が。あとさかなのポコペン嬢も似てると言えば似てるカナ。そんな風景を描きそうな声が、わりかしデジタルチックな曲にのっかったりして。1stはワタクシはかなり『昭和』な感じがしたが、今回は、、なんてったってNORDIC FOREST=ノルウェーの森、である。まー村上春樹ですか。読んでないけど。で聴くと「森」てぐらいだから、木管楽器とか木琴がフューチャーされてる。で今回はかなりバンドチック!コレはライブでやりやすいでしょー、なんてったって前のはかなりライブ用にアレンジしなきゃいけなかっただろーからなー、みたいな。CDの帯にはポップだとか、パンク、オルタナだとか書いてるけどもー全くそーいったジャンルではくくれないねーコレは。
とにかく音の意味合いとか丁寧に考えてるんだろーなー、とか思ってしまう。無音とそーじゃない音の鳴ってる部分の使い分けがうまいと思う。あたかも「無音」も1つの音、だと捉えてるフシが感じられる。いきなり無音になると「余韻」がいいよね。そー考えると今回は轟音部もあるのだが(④baby!Baby!(途中でメロディアスになるのがいい!)⑦NORDIC FOREST↑⑧NORDIC FOREST↓⑨fly SOME lie)コレも必要だから「轟音」、なのだと思ってしまう。アチコ嬢の歌声しかり、全部が全部必要な音なのだと思う。必要だと思えば轟音だろーが鳴らすし(ソレが例え人からすれば「こんなんやるかふつー」てのだとしても)、必要じゃなければアチコ嬢の歌声のみ、なのだ。そーするコトが一番表現として効果的なのだろう。そーいった無数の音群を1つ1つ丁寧に当てはめていく、そーいった音の組み合わせで「音楽」に仕立てているのであり、だから既存のジャンルをなぞったモノではない、には決してならない、というコトなのだと思う。かといってマニアックな、閉塞的のトコに落ちつかず、風通しはいいのだ。丁寧に作りこんでいる面も感じながら、勢いも大切に保持している。起承転結て音楽で言うのかワカンナイけど、ちゃんと結の部分もつくってあるんだよね。今フェードアウトとか多いじゃん。こーいう風にちゃんと作ってるのもいいね。
実はワタクシが最も似てるなぁと思うのは「音楽」ではなく「絵」だと思ってる。抽象画。思えばサイズも歌詞は一見良く分からないんだけど、ものすごく自分の中心を揺さぶるようなそんな感覚がウアーと後から来るわけです。ソレは頭で言語を理解するのではなく、カラダが解るという感覚。耳が震えるのでなく、いきなり胸に響く。アチコ嬢の詞も良く分からず抽象的で、ワタクシが「サイズに似てる」という思いもココの部分のコトなのカモしれない。そーいう歌詞て目の前に風景が広がる。この『NORDIC FOREST』はゴッホの自画像の、あのまわりのメラメラしてる部分のイメージ。ゴッホぽい。「作品」て感じがする。