クルーズ船の感染者拡大について。
news.tv-asahi.co.jp人権侵害ていう言葉についてはちょっと横に置いといて、報道が始まった当初、ワタクシもなんで「クルーズ船に閉じ込めたままなのかなー」と違和感があった。理由は知らない。感染を広めないようにせまい船内に留めておく。そういう理解だったのだけど、ソレだけだと何か違和感がある。
時間が経つにつれ、もしかしたら施設や病院のベッドが確保ができないというのはあるのカモしれない、と考えたりもした。あと船のお客を下船させると国内感染にカウントしなきゃいけなくなるとかあるのか。そのへんは事情がよく分からない。
でも船はいわゆる専門の隔離施設や病院ではない。あくまで単なる豪華客船だ。本来なら感染の疑いがある時点で、すみやかに専門の隔離施設や病院に船内の人たちを移送するべきだったのでは?と思う。そういった初動で判断を誤ったから、船内でいまだに感染者が増え続けているのではないだろうか。
船のスタッフは、懸命に船内のお客の対応しているとのコト。彼らはスタッフもお客もお互いに励ましあって支えあってるコトだろう。でもそのコトを船外にいる我々は美談にしてはいけない。
もしかしたら船のスタッフの中では外部と連絡を取り合って、対応の仕方を教えてもらったりしてるのカモしれないが、船のスタッフはあくまで船のプロであって、感染した人にどういった対応をするのか、感染をひろげないようにするにはどうすればいいのか等のコトに関しては、多少の知識はあるのカモしれないが、ほぼド素人だろう。そして船のスタッフは、サービスマンなワケであるから、「お客さんへの対応」を「使命」に感じて、考え行動してしまうようにも思う。その「よかれ」と思って考えたコトや行動が、かえって船内の感染を広げてやしないだろうか。その可能性も0とは言えない。なにやら船内でスタッフがお客にアンケートを取ったという報道もある。
施設も人もその道のプロに任せたほうが良いに決まってる。
そして現政権はオリンピックを成功させたくないのだろうか?もっと迅速に対応して、お金を注ぎ込んでなんとか封じ込めるようにするべきなはずなのに、なんだか出すお金をしぶってるのか、対応が後手後手なような気がしてならない。被害を矮小化して世界に通用すると考えてるのだろうか。今年の夏にはこの国でオリンピックがあるのは世界の人が知ってるワケで、この国の感染の状況を注視してるはず。夏には世界中の人がこの国を訪れる予定で、もはやこの国だけの問題ではなくなっている。「さすが日本!」と思われるくらい、世界の人たちが安心してこの国を訪れるコトができるくらい、過剰なくらいに対応をしなければいけないのではないだろうか。なんだか矛盾してるような気がするのはワタクシだけだろうか。