表現と現前。
普段は見えない存在(あえて「神様」とかは言わない)が、時として我々の目の前に見える形で現れる時がある。スポーツの世界とかで「神ってる」だとかいう状態がそんな時なのではないかとワタクシは思ってるんだけど、あの状態というのはやってる側からすれば、いわゆる「ゾーンに入ってる」状態とかなのではないかと。自分の意識や思考が普段の自分とは少しちがう場所にいて自分の行動を客観的に観てる自分がいる、というような。
アーティストとかミュージシャンとか、何かを創作して表現しようとする人たちは、こういう「普段見えない存在が、見える存在として現れる」そんな状態を実感・体感したいというのもどこかにあるのではないだろうか。もちろん自分の考えた創作物とかを他人に見せたいというのはあるだろうしソレが主目的だろうけど、そういう瞬間を体験したいから創作を・パフォーマンスをする。続ける。
「表現」という言葉の通り「表」に「現」す。自分を媒介として。
またそういう「見える形」にして我々に見せたい、というのもあるカモしれない。また我々もそういう瞬間を目撃したいというのがどこかにある。どんなジャンルであれ、我々はそういう奇跡を目にしたい。