3月30日〜4月6日。その4
地獄も終わり閑散としてきた。どうやら最終日のラッシュは済んだようだ。
手を持て余してたら、今度はレントゲンのほうが混んでるようで、そっちの誘導に回るように言われた。計測のラッシュがそのまま次のレントゲンに移ってる。列が階段からずぅ〜〜っと続いてる。他の持ち場は混んできたら人を回して厚くしたりはできるけど、混んできたからといってレントゲン車を増やすコトはできないから、列は進みが悪い。
5階〜1階まで誘導し、列が進むにつれ次第に屋外に出るようになった。ちなみにこの日は寒冷渦?が上空にあるとかで気温7℃の真冬の寒さだった。
「ココが最後尾で〜す」。大人気アトラクションのレントゲンだ。あの「最後尾で〜す」をはじめてやった。寒い中、学生みんな列をつくって並んで待ってる。とてもTシャツ1枚なんかで待ってられない寒さだ。この寒さじゃ更衣室でいくら「Tシャツになって」と言ったトコロでまたすぐ上着を羽織ったりしなきゃなので、あんまりアレは意味がないなとか思ったりもする。むしろどんどん着てもらいたい。風邪をひかれても困る。だから廊下で誘導してたときも口では一応「Tシャツになって」とか言うけど、「上着着ていいですか?」と聞かれたら「いやもうどんどん着てください」「構わないですよ」と、言ってました(笑)。寒いもの。
ココでもまたあの悪夢再び、だ。列がいくらか進んだと思いきや、次の団体さんがやってくる。最後尾のワタクシが下がる。列が進む。次の団体さん。この繰り返し。エンドレス地獄パート2。
そうこうしてるうちに1列解消するのに1時間かかるコトが判明。となるとレントゲンまで最大2時間待ちだ。たぶん日本でも五本の指に入る屈指の大人気アトラクションだろう。
ソレだけ待つので、本来は中抜けする際は最後のカード回収の部屋でカードを預けるんだけども、頭のいい人はカードを自分のカバンに入れてそのまま外へ出てく。そして戻ってきて最後尾に並びなおすと。その現場を目撃したワケではないが、もうソレすら黙認だ。寒いもの。2時間も待ってられない。
寒い中腕を組んで震えながら最後尾にいたら、ゴロゴロゴロと雷が鳴り出し、まるで梅雨明けのような雨が降ってきた。ダメ押しである。シャワーのような雨だ。ゴォォォーーっという雨音。雨男絶好調である。屋外ではあるけど、一応は屋根のあるトコロに並んでるので濡れないでは済むのだけど、もう半ばやけっぱちだ。でもなかなか巡回してるスタッフも回ってこないので、ひょっとしたらワタクシの存在を忘れられちゃいないか、、と一抹の不安もある(笑)。
ようやっと列もぐんぐんと進みだし、巡回してきたスタッフが「この人で終わり」と学生さんがレントゲン車に入った頃には、2時間以上が経過してた。カラダがすっかり冷えてしまった。
次は片付けだ。健康診断のために使用した椅子や机や教室を、元の状態に戻す作業。コレが1時間半で終了。おつかれ〜となった。帰るときにはすっかり雨はあがってた。雨宿りができたワケで、結果オーライである。
駅に向かう途中でお花見をしてる人たちが何組かいた。ふいに「写真とってください」と呼び止められた。学生ぐらいの年齢。はじめはよく聞き取れず、何かの勧誘かと思って一瞬断ろうとしたけど「写真撮ってて言ったのか」と言ってるコトが理解できたので、撮ってあげるコトにした。こちらも少々オープンマインドになってる。
20人ぐらいいるだろうか。みんななんとなく酒が入ってるような感じの陽気さ。渡されたスマホを構えて画面を見ると、知らない人たちが画面を通してみんなこちらを向いて笑ってる。写真を撮るのだから当たり前ではあるのだけど、みんな知らない人なのに笑顔てのは、キモチワルイというか、不思議なモノだと一瞬思った(笑)。