フォーミュラＥ開幕！

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ちょと日にちが経っちゃったけど、先週土曜に放送されたフォーミュラＥ開幕戦の録画したのをやっと観た。記念すべき第一戦の場所は、あの北京オリンピックが開催された通称「鳥の巣」スタジアムの周辺。
一言感想を言えば、うん、まぁ意外と思ってたよりレースになってたな、という感じ。もっと全然完走できずにリタイヤみたいなのが多いんじゃないかと思ってたけど。
まー音はね、ＥＶだから最初は違和感あるワケだよ。映像ではマシンが走ってるのに、いわゆるＦ１のような「ファァァォォォーーン！」ていう耳をつんざく爆音排気音は無いワケで。たぶんなんだけどモーターのシャフトの金属の高速で回る摩擦音？というか高周波音が目立つぐらいで。新幹線とかをイメージするといいと思うんだけど。でもそのへん走ってるプリウスとかリーフとかも「キーン」ていうような、かすかにモーターの金属シャフトの高周波音は聞こえるから、アレがもっと音量増えた感じをイメージするといい。まー映像に入り込めば音の違和感も気にならなくなるし、次第に慣れてくる。
ソレよりもコースがいわゆるレース専用のサーキットじゃなく市街地を走るから、道のせまさといったら！という、そっちのインパクトというかオドロキの方が大きい。まーＦ１でもモナコとかは市街地レースなんだけども、いわゆる普通の道路の横断歩道とかさ、白線とかふつーにあるワケだよ。当たり前だけどね（笑）。ソコをフォーミュラマシンがレースするワケだ。
Ｆ１みたいな騒音もなければ排ガスも出ないから、市街地でできるワケなんだけど。ソレにサーキットまで足を運ばなくても、極端なハナシそのへんの道路でやってくれるワケだから、観る側にとっては気軽というかその分アクセスがラクになるっちゃラクになる。サーキットに行くまでにバスに乗ったりとかさ、そのバスが混んでとか、待ったりとか、そういう負担、ストレスが減るかな。あとサーキットて何もかも「レース専用の施設」だから、インフラからまわりの環境から、そういう周辺のモノを作るのに莫大な金がかかるワケだ。そういうコストがほとんどかからないで済むというのが利点のよう。さらにチーム運営とかモロモロ込みでもＦ１の１０分の一だったかな？とにかくコストがかからないらしい。Ｆ１は今お金がモノ言わす世界だからね。お金があるチームは開発にどんどんお金つぎこめるけど、お金が無いチームはドライバーのシートを売ってでも（レースごとに、他ジャンルのドライバーがお金を払って乗る）お金を得よう、そしてなんとかチーム運営を続けようとして、チーム格差が激しい。そういう政治力とかゲスなハナシが話題の中心になる世界なので、ソレに比べれば今のトコロはじまったばかりの、このフォーミュラＥの方が好感が持てるし、今はとりあえず一年目というコトでワンメイクのマシン（各チーム共通のマシン）を使用してチーム格差がほぼ無い状態だから、純粋にドライバーの力量が計れる。
まーでもせまいよねとにかく、車道の幅が。マシン３台分ぐらいしかないんじゃないか？というような。マシンの幅は１８００ｍｍだ、ていうから今の時代ならふつうの乗用車でもソレほど幅広でもないけどね。でも安全に走るとしたら実質２台分の幅ぐらいしかない。ソコに割り込んで相手を抜き去るとかやるから、もう接触スレスレみたいな。サイドバイサイド、テールアンドノーズ。ともすれば横の壁（ウォール）にクラッシュみたいな。はじめはフォーミュラＥを広々としたサーキットでやったらどうなるんだろ？そっちバージョンも観てみたいなと考えてもみたけど、観てるうちに「コレは市街地ならではのスリリングさというのはあるのだなー」と。市街地の道を活用して、その道幅がせまいから抜きづらく、だからこそバトルがせめぎ合いになって熱い。速度が出てなくても、ちょっとでも気を抜けば大クラッシュ。ソコがフォーミュラＥのレースとしての醍醐味になるカモしれない。Ｆ１よりもっと相手のマシンに近づいたり、ていうそういうマシンのコントロール技術と度胸が必要カモしんない。
放送してたテレ朝は、こういうレースの放送て初めてだと思うんだけど、初めてにしてはよくやった方なんじゃないかなと上から目線で言ってみる（笑）。
カメラの映像も多彩に富んでたと思うし。俯瞰だったりドライバー目線だったり。運転中のドライバー映してるのは、アレはいらないなと思ったけど（笑）。だってバイザー下げてるんだから表情とか見えないワケだし、絵に変化がないから。でもドライバー目線のカメラ映像で低い目の位置だと速度感がやっぱりリアル。俯瞰だとソレほど早く感じない。実際Ｆ１が速度３３０ｋｍとか出るのに比べて、フォーミュラＥは観てると下がカーブ曲がる時６０〜７０ｋｍ、上が直線で１６０ｋｍぐらいだから、いわゆる普通にワタクシらが乗るクルマとそんなにかけ離れた差は無い。だからはじめは「遅いなあ〜」と思った。でもドライバー目線の映像だと、やっぱね、視線が低いから速度感はちがうよね。そして道のわきの壁のそびえ立ちぐあいと。囲まれ感というかさ。あの中で１００ｋｍ台で走って、ともすれば相手のマシンを抜き去ろうとするワケだから。Ｆ１とはちがうスリルは確実にあるね。
あと解説の右京氏という人選は非常に良いんだけども、あともう１人こういう車のレースに精通してる人がいるといいなと思うんだけど。または電気自動車のメカに詳しい人とか。アクシデントがあってもそのアクシデントの原因が分からないんだよな。で、「アクシデントがあったようです」でやり過ごしてしまうモヤモヤ感。だからたぶんでいいから「コレはおそらくドコドコでしょう」とか原因が推測・説明できる人がいるといいなと。メカニック＆マニアックな人枠。あとシューゾー氏は賛否あるカモしれないけど（笑）、やっぱりこういうレース観るのが未体験の人とかビギナーにもとっつきやすくなるというか、そういう間口を広げる初心者的な役割の人も必要だとは思うから、シューゾー氏が適任かどうかは置いといて（笑）、初心者にも分かるような説明であり「噛み砕ける人」は必要だね。とにかく今は始まったばかりだから、フォーミュラＥがある程度定着するまで「学習」の期間ではあるから、わかりやすく噛み砕くという作業は必要だ。
あと緊迫感とかね。コレはサッカーとかボクシングとか、ともすればダレるじゃない。長丁場だから単調になったりして。そういう時でもダレさせないで、緊迫感緊張感、テンションを保たせるような、そういう他ジャンルの番組が参考になるだろうな。というのは、フォーミュラＥてレースの途中でマシンを乗り換えるんだけど、その乗り換え時がちょっとダレるんだよ。緊張感が薄れるというか集中が途切れるというか。アレは現状ではどうしようもないんろうけど、いずれ改善してほしいな。
でもレースの最後まで放送できなかったてのは、アレはイカンでしょう。アレは猛省してもらわないと。まー放送枠内でできるだけお届け、ていうコトなんだろうけども、ソレにしてもアレはもうちょっと考え直してもらいたいな。だって今回は最終周回でプロスト選手とハイドフェルト選手が接触して大クラッシュした、ていうじゃない。動画リンクしたけど（今は削除されちゃったみたい）、あんな衝撃映像は放送しなきゃ！まぁ心臓に悪い人もいるカモしんないけど（笑）。放送時間延長はムリにしても、ライブじゃなくて録画にするとか、せめて次回の放送でフォローするとか。
ソレにしてもハイドフェルト選手は何ともなさそうだから良かった。あんだけ派手にクラッシュしたのにマシンからスバヤク抜け出して退散してったからねー。ウォールがあったからあんな派手にハリケーンミキサーみたいに巻き上げられたのか、かえってなかった方がよかったのかは何とも言えないけど。Ｆ１だったら燃えてただろうけど、ＥＶだから燃えないのかな。でも漏電とかありそうだから、見えないのが逆に怖いけど。
まー今回は何事も初めてのコトだから、あらゆるコトが実験的なワケで。すぐ修正できるコトは次回に反映してもらって。１シーズン通して見えてくるコトもあるだろし。そうして次第に、何年間とかかけてこのカテゴリーが安定・定着するといいやね。