過去があるから今がある。石(意思)が積み重なってココにいる。
ムダなコトは1つもない。未来とは「今」の連続である。

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 ◇最新ブログタイトル◇   『Overcoat's(オーバーコーツ)21年ぶりの新アルバム!『9 numbers,Groovy!』を聴いて。♪♪その5♪♪』 

一瞬のまばたきみたいに消えてしまう僕らはきらめき/榊いずみ ☆3☆。

2曲目の『Swimmer』。コレはアルバムの聴いて「化けたな〜!」と。こんなふうになったか!という感じ。
もうライブでは何回かやってるけど、今回、順番的にはレコ発ライブ→アルバム聴いてという流れだから、今回のライブでこの曲を聴いた時「あら、なんかこんなに盛り上がる曲だったかしらん?」と思ってね。なんかこうカッチリしたというかさ、この曲の方向性が定まったというか、持ち味が最大限引き出されたという感じなんだろうな。「素材の良さ」てんですかね。金脈発見!みたいな魅力がね。たぶんどの曲もそうなんだろうけど、今回のアルバム収録のために何度となく演奏して、その中でソレゾレの曲の持つポテンシャルが引き出されてってると思うんだよな。ソコに「化けた感」があるんだよ。
『Swimmer』はこのアルバムの1つの柱の曲だね。今の「おかん」やってるいずみさんの生活感丸出しソング(笑)なんだけどさ、バタバタして慌しい日々の流れに自分自身も流されないように、おぼれちゃわないように!ていう歌だけど、コレは世のお母さん方に向けてのエール、てだけじゃなくいろんな人に向けての、だと思うな。埋没して、見失うなよていう。ソレを「わたしはここだよ」て自分にも言ってるんだろうな。
しかしこんなに明るく楽しい歌になるとはね〜。音楽知識が全然なくて申し訳ないのだけど、なんかダンサブルというかさ、前に書いた『ABC』風味より、今度は『ソウルトレイン』みたいな感じなんだよね、自分の中では。自然とクラップとかさ、フィーバー!て踊りたくなる。ンッタッンッタッて裏打ちなんだよね、リズムが。だから踊りたくなるし、黒人ノリぽい感じもするね。そう、ソウルフル!だな。
コーラス隊とか、最後の方でスキャットやったりコール&レスポンスやったりして楽しさ満載。ライブ的で、収録してる時も楽しかったろうなと思う。とにかく楽しさを伝えよう、ていう。今在る不安を吹き飛ばし、てのもあるだろうし、音楽てこんなに楽しい!てのも伝えたいんだろうな。曲からバタバタ感も表現されてるんだけど、でも「幸せ」だったり「楽しい」が生活の土台としてあるんだよな。だからたとえ慌しくても顔は笑顔、みたいなイメージがこの曲を聴いてると思い浮かぶ。
タイプで分けると、いずみさんは結婚して幸せになるタイプなんだろうな。一人の時に比べて、なんか2段階ぐらい生活のベースが上がってるんじゃないかな。もちろん日々生きてればいいコトばっかじゃないだろうけど、その2段階ぐらい上がってるトコでの波の上下だから、基本の土台からして以前より全然ちがうんだよね。見える景色も違うでしょう。同じ景色見ててもアナログとハイビジョンぐらいちがうんだよ、きっと(笑)。
コレは「橘いずみ」じゃ歌えない歌だよね。橘さんが歌ったら「狂気」が入ってくると思うな。聴く方もウガった聴き方するだろうし。『リフレッシュホリデー』なんかの皮肉ぽさていうかね。でも橘いずみが渇望してたモノを、今は手に入れて思い切り抱きしめてる。今回のどの収録曲もそうだけど、もう声の1つ1つからして「楽しくてしょうがない!」てのがあふれてるモンね。満たされてるんだろうなぁーて思うよ。
たしかにこの曲でも歌われてるように、ある部分自分のコトは横に置いて、てのはあるんだろうけど、1日24時間はみんな平等なワケだし、手足2本づつしかないし。どれを優先させるかだよね。そのへんの葛藤で母は闘っておるのだな。おかんはつらいよ。なんつうか、自分で「ひとり円陣」組んでオー!て言ってる感じね。そういう歌。
次の3曲目『目の前のドアを開けろ』。コレは「ザ・王道!」て曲だな。「起承転結」みたいなさ、音楽でどう言うのか知らないけど、構成がカッチリしてる。この曲は今回のライブで初お披露目だったんだけど、初めて聴いた印象はブログにも書いたように「尾崎」だなぁ〜と。ちょっと巻き舌で情熱がホトばしる感じで歌い出してもいいカモ(笑)。
でもなんで尾崎か?ともう一段掘り下げて考えてみたら、なんか「懐かしい」のね。ようするに構成が王道的にカッチリしてるから、80年代的な感じがするんだよ。ヒネくれてたりとか変化球じゃなく、直球ど真ん中ストレートだから。ズバっ!とね。
「ここから行ける場所へ〜」てトコの突き抜け方がいいな。おもいっきり高く声出して、歌ってても気持ちいいトコカモしれない。高いから大変だろうけど。
歌詞は橘さん的ではあるんだけど(ソコも懐かしさを感じさせるトコロではある)やっぱり違う立ち位置だから橘さんではない。橘いずみだと自分も進行形でもがいてて、いっしょになって横並びで走る、あくまで自分に向けて、て感じだけど、榊さんだともう何度もドアを開けて今の位置にいるから、その2段階上のトコから他者に向けて手を差しのべてるような感じ。ドアを開けたいずみさんだから歌える歌なんだろうな。ドアを開けた結果が今の幸せだし、ドアを開けたら楽しいよ!てのが実感としてありありと分かってるからそういう歌を自信持って歌えるんだと思う。ドアは前アルバム収録曲『虹の庭』にも出てくるけど、たぶんコレからも歌われるモチーフなんだろうな。
橘いずみはまだそういう位置にいなかったから「自分に向けて」で、榊いずみは「他者に向けて」。ソレはステージの違いからくる、と。