僕はテレビっ子。その2
つづき。昔はこういう外国の生活を紹介した番組を親が見てるのを横で見てても退屈でしょうがなかったのに、歳を取るとやっぱりこういう番組を見るようになるのかなぁ。『小さな村の物語 イタリア』はチャンネルを回してたら(もういい加減にデジタルだってのに、他にコレに代わるピッタリくる表現はないモノかね?:笑)いつのまにか見入ってしまって、そのままチャンネルを変えられなくなってしまった。
今はもう改装してお店は無いのだけど、イタリアンレストランで働いてた時にイタリアの音楽をお店で流してて聴きながら働いてたので、番組で流れるイタリアの歌とか聴くと、レストランで働いてた頃を思い出す。
同じBS日テレ『トラベリックス3(ローマ字表記でスリー)世界体験旅行』もまた違った感じで好きだ。世界各国の「動くガイドブック」みたいな番組の作りで、おしゃれな感じに仕上がってる。ナビゲーターの本上まなみ嬢が番組タイトルのように旅人視点で、訪れた場所を紹介してく。彼女の声てなんかこう不安定でしょ。低い声と高い声がフワフワしてるというか行ったり来たりしてるというか。ああいう声の特徴が逆になんだかいい。
変わってBS朝日『カーグラフィックTV』。MXテレビ(東京のローカル局)でも2ヶ月遅れで放送してるけど(放送の権利を買ってるのかな?)、この番組はいわゆるただ単に車の紹介をする自動車番組ではなく、月刊誌『CG(カーグラフィック)』のTV版という感じ。先月放送25周年を迎え26年目に突入してる。
この番組を初めて見た印象は「お、アムロがナレーションしてる」だった。ナレーターは古谷徹氏。昔アムロ今リボンズという感じで、OOを放送してる頃は「リボンズめ」と思いながら見てた(笑)
番組にも出演されてる松任谷正隆氏作曲の勇壮なOPテーマ曲でまずココロが高ぶって、ポルシェとかフェラーリ、ベントレー、メルセデス、BMWなどなど高額な車をBGMとともに見てると目の保養というか、なんだか気持ちが裕福になってくる。ゴージャスで贅沢な気分。かつてのスーパーカー隆盛の時代を幼い頃過ごしたのでココロ躍る。車の全体像とか走ってる(走らせてる)映像だけじゃなく、ディテールのアップとかも多いんだよな。見せ方がカッコいい。BGMの選曲もまたいい。今年はコールドプレイが多かったかな。
かと思うとワタクシが好きないわゆるバブルカーと言われるちっちゃいクルマの特集をしたり、自動車メーカーの歴史だとか、最近だとプリウスの開発秘話だとか、レースの回があったりだとかとにかく自動車に関するさまざまな話題を番組にしてる。
ワタクシは田辺さんの「田辺スマイル」が好きだ。松任谷正隆氏が自著『マンタの天ぷら』でこのカーグラフィックTVの裏話を書かれてるんだけど、実はあの田辺スマイルにはウラがあるらしい。画面の外では「黒田辺」が存在するらしい(笑)のだけど、田辺スマイルで全て許されてしまうらしい。
よくよく松任谷氏、田辺氏の車の印象についてのトーク等を聞いてると、噛み合ってるようで実はあんまり噛み合ってないコトに気づく(笑)。凸凹コンビだ。ソレをお二方とも自覚してる。田辺さんはソレこそ田辺スマイルでのらりくらりと、時に自分の発言をひるがえして松任谷氏の発言を尊重するかのように調整役に徹してる感じが番組を見てると伝わってくる。よく長年連れ添った夫婦のやりとりを「夫婦漫才」というが、こういう場合は何と言うのだろう。
あと松任谷氏の口グセである「〜だけれども」というのが「何でこの部分だけこんな丁寧なモノ言いなんだろ?」とミョーに耳につく、のだけれども(笑)今ではソレも心地いい、番組の一要素になってる。