過去があるから今がある。石(意思)が積み重なってココにいる。
ムダなコトは1つもない。未来とは「今」の連続である。

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Wonderful Life LIVE その3。

セットリストに書いた「懐かしい曲」というのは『いつかは』という曲だった。1回聴いたコトあんだけどなぁーーと思いつつもタイトルが出てこなかった(笑)。そして『瞬き』→『まばたき』です。正式なリストはいずみさんのサイトにアップされてます。
新曲の『まばたき』。コレは歌詞はコンパクトなんだけど、メロディーは伸びやかというか。ドラムンベースとは全くちがうんだけど、アレの持つ伸びやかさとベースのドンドコしてる忙しさ・スピーディーさのマッチングというか、ああいったちょっとヒネリを加えたセンスを感じさせるスタイリッシュさも持ち合わせた感じがした。
歌詞は「まばたきすれば世界が変わる」といった内容で、ワタクシは「まばたきしてるうちに世界なんてあっという間に変わっちゃうよ!」という「瞬きなんかしてるヒマはない!」という意味と、「まばたきで世界が変わる。人にはまばたきする自由がある。あなたの意思、まばたき1つで世界を変えるコトができる。その意思と自由を人は許されてるし持っている」と、かたや傍観者というか受動的でかたや能動的というか世界はあなた(自分)次第という、そういう2つの意味を受け取った。
歌を聴きながら頭の中で映像が流れる感じ。陸上選手の走ってる姿の足の部分がアップで1000分の1秒とかでスローで流れて(背景は黒で、黒人選手の足、白い靴下赤いコスチュームというイメージ)とかそういうスポーツ系のイメージ映像が合うと思う。基本スローで時々早回しとか。よくあるミルククラウンとかでもいいんだけどさ。
目のどアップの映像→何か別の映像に切り替え(昔の街の映像(焼け野原とかで白黒)とか花の芽かなんかの映像)→目をつぶる→街が発展してく(途中でカラーに切り替わる)、花が育つ(共に早回しで)→目をあける→現在の街の姿(カラー)、花が満開、とか絵コンテ書け!(笑)て話なんだけど、そのぐらいディティールが鮮明な映像が頭の中で流れた。
まばたきしてる間に世界が急変するような映像。ソレは自分が見ていない瞬間に世界が変わってしまったのか、まばたきをするコトで自分の意思が加わって自分が世界を変えたのか、どちらとも取れる。イームズの『パワー・オブ・テン』のイメージなんかもあるな。ああいうマクロからミクロ、みたいな。ともかく映像的なんだよ。一度聴いてみるべし。
そして『Wonderful Life』。コレは『ぼくのおばあちゃん』の主題歌で今回初めて聴いたんだけども、ムズかしい感じじゃなくて横ノリで子供でも歌えそうな楽しい感じの曲。うん、子供といっしょに歌ったらいいんだろうな。みんなで歌う楽しい歌。たぶんこの歌が合う映画なんだろうね。
新曲とファミリーツリー以外にも、昔の懐かしい曲とかも歌ってくれたんだけど、そういう昔の歌を歌ってるいずみさんの姿を見てると、その頃のいずみさんが顔を出すんだよね、「橘いずみ」が。橘いずみの持ってた狂気とまでは言わないけど、気迫とか迫力、歌を伝えようとする声の力と顔と眼。ソレが断片的に垣間見れて、ああこの人は変わってない、変わってない部分もある、と。良かったと思った。
歌手としての本質とでもいうのかな。やっぱりいずみさんはロッカーなんだよ。榊いずみになって、人のお母さんになっても変わってないんだ、ロッカーなんだという。ソレでいてあの20代の頃の弱さが微塵も無い。コレが母性というのかなぁ。やっぱり人てひとりじゃないと強くなるんだなぁ、とホント思った。だから昔の歌を歌っても、もう「あっち側」から歌ってるもんね。今はかつての自分のような人に向けて、ていう歌に意味が変ったんじゃないかなと思う。だからか手を差し延べられてるような感じがスゴくした。
「時」というのは目に見えないモノだけど、「人」という形で目に見える。20代の頃のいずみさんが見えたりするのも「その頃」が同居してるからであって、その人が生きてきた時間が「人」という形になって凝縮して、ワタクシたちの目に届いている。だから歳より若いとか言われるのは、自分の積み重ねて生きてきた時間をなにか否定されるようで、あまり好きじゃないのかな?でも別に現在を否定してるワケじゃなくて、全て同居してるんだよ。だからときどきフトしたコトで「その頃」が見えてハっとする。たぶんいずみさんがおばあちゃんになってもそうだよ。過去は過ぎ去ってくんじゃなくて、積み重なってくモノなんだよ。人て生きてるだけで、自分というモノを表現してるんだよな。そんなコトを思ったなぁ。
もっとハートウォーミングなライブでお母さんらしくなったいずみさんを見れるのかな?と思ってたけど、ソレとはうらはらに榊いずみはロッカーだったというコトが再認識できて、逆に良かったというライブでした。