床屋のツンデレおやじ。
髪が暑苦しくウザかったので、いつもより早いペースで髪をスパっと切りに行った。夏仕様だ。暑いと早く髪が伸びるモノなのかしら?
いつも行く床屋にヤな店員(おっさん)が約1名いる。町によくある特にイケてはいない床屋だけど、昔から通ってるので勝手知っててメンドくさくなくていい。しかしこのおっさんはメンドくさい。一言で言えば「ス○夫」なのである。ド○えもんのス○夫。ソレでいて髪型は和田○○子みたいなおっさん。その店では唯一の男店員なのだが、運悪くこのおっさんに当たると(指名なんてシャレたモノはない)ゲンナリする。
どうス○夫かというと、「おたくの髪、太いね〜」で大体毎回始まる。うんまぁ毎度のコトながら太いだろう、切りづらいだろうとは思う。切ってる人の実感としての言葉だろうと、そう思って「ええまぁ」とか「遺伝でしょうかね」とかテキトーにお茶を濁して受け流してると、調子にのって「こういう髪質の人は統計的にねぇー、ハゲるんですよ」とおっさんはなんのテライもなくイケシャーシャーと述べる。ちなみにワタクシの家系にハゲはいない。だからココでウンともスンとも言えず返事に困る。
大抵の人は自分の髪に何らかのコンプレックスを持ってるとワタクシは思う。ワタクシもコレは遺伝的なモノだと思うが、髪が太くて白髪の家系なのである。そういうトコロをこのおっさんはストレートについてくるのが得意である。こういう体質的なコトを言われてもどうしようもない。しかも何かソレについてアドバイスがあるのかと思えば何もない。このおっさんももう長いコトこの業界で、髪を切って食ってってるとは思うんだけど、接客の「せ」の字も知らないんじゃなかろうか?と切ってもらうたびに思う。だけど床屋というのは客はナスガママ状態なのでダマってるしかない。へんな風に切られても困るからだ。ココロの弱い女子だったら泣いちゃうんじゃないだろうか。
しかしこのおっさんはいったい客をどうしたいのだろうか?どう考えても来た客を追い返したいような気がする。まわりで切ってる店員のおばさんたちの「また始まったわ」「お客さん気の毒ね」という、某お笑い番組風に言えば「満点苦笑いで〜す!」(笑)みたいな空気が伝わってくる。しかもおっさんはこういう空気が得意のようで髪バナに加速がついてくる。「1人営業妨害」である。
でも「1人営業妨害」状態をしばらく耐え忍ぶと普通の話になる。ソレは最近になって発見した。というのもス○夫トークにやっと慣れてきたからである。自分が大人になったというのもある。以前はトークの「先」まで辿りつけなかった、というコトだ。結局アレはおっさん流のツカミなのカモしれない。全然ツカんでないけど。自分の方がネコ毛でいかにもハゲそうなクセに(笑)。
そして、髪を切り終えてお金を払う段になると「また来てくださいね〜」と調子のいいコトを言う。あーこのおっさんはツンデレなんだな。元祖ツンデレだ、と今書きながら思う。そんなプレイはいらない。
ちなみに今はおっさんの休みの日情報を入手したので、メンドくさいのでなるべくおっさんが休みの日を狙って行くコトにしてる。おばちゃんの方が仕事が丁寧で良い。