『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』を観た:序(笑)
でエヴァ。エヴァは10年の時を経て『ヱヴァ』となってリメイクされたワケだけど、ようはZ(ゼータ)ガンダムと同じ考え方なんだな。エヴァの場合は本編TV26話+映画というコトで、ソレを今回映画4部作(今回はその第1弾)のサイズにまとめる。というワケでZのように話の展開がジェットコースターみたいに速かった。あと監督がハッピーエンドというか希望を持てるモノにしたかったみたいで、その点もZと似てる。
本編は1995年というまさに不況の只中で、世の中のトーンというモノが下がってたし、世紀末ていうのもあるね。なんとなく終末論的な。そういう時代背景とあと90年代てのは「自分探し」てのが1つのキーワードだったような気もする。そういうのもあってエヴァは時代にハマったのかな、と思う。社会現象にもなったし。でもワタクシは見てないんだけどね。意外でしょ。
なんかねー、あえて見なかったね。アマノジャクだから(笑)。友達が「いいよぉー!」て言うんだけど。そいつはどっぷりハマってたみたいだけどね。ハマるのも分かるけどな。なんか年齢的に引いて見られないというかさ、重ねすぎるというか。なんか見なくても大体話の内容というか言いたいコトは分かるな、と思ってね。あーこういう話なんだろうという。そういう想像つくのは見る必要ないんじゃねぇかな、と。
でエヴァは通りすぎたワケだけど、なんで今回観ようかという気になったかというと、ワタクシももう年齢的にあの頃より歳も食って引いて観られるようになってるというのもあり、まぁ確認作業だよね。自分が想像してた以上の何かがあるのかなとか。でも今回『ヱヴァ』となっても、まーまだ4部作のうちの第1弾だからなんともいえないトコロもあるけど、基本的な話の内容は変わらないんでしょう。Zみたいにね。
古さを感じた。「古い」と思ったね、テーマ的に。もう今の、21世紀の2007年のテーマじゃねぇなという。アレから10年のうちにいろいろ答えも世の中的に出てきてると思うんだよな。たしかに「自分探し」てのは永遠のテーマみたいなモノではあるけど、ソレに対しての対応ていうか、昔ほど思い悩んでないんじゃないかなーみんな、という気もする。歌にもどんどん盛りこまれてるしね。そういうスマートさていうか。だから若いコもスマートじゃん、考え方が。少なくとも昭和のむか〜しよりはスマートになってると思う。ソレが良いのか悪いのかは別として。
なんかね、エヴァをガンダムみたいにスタンダードにしたいらしいんだけどさ、ムリだと思うな。別にガンダムが好きだからヒイキしてるワケじゃなくて。テーマ的に古いというのが1つ。ガンダムて哲学的ではないでしょ特に。スタンダードになるモノてムズカしいコト無しじゃないとスタンダードにならないと思うのが1つ。
あとエヴァはアレ以上展開しようがない。ガンダムはスキがいっぱいあるからサイドストーリーとかたっくさんあるワケだよ。ワケワカンナイのがゴマンと。ソレこそシロウトでも勝手に話作って遊べるワケだ。そういう風に枝葉でバリエーション展開してもたせて、いよいよ本編!サンライズ謹製モノホンのガンダムが放送!となる。エヴァはせいぜい新しい使徒を考えるとか新しいエヴァを考えるぐらいで想像の余地が無い。ガンダムみたいにもたすコトはできないと思うね。「Zエヴァ」「ZZエヴァ」「エヴァ0087」とかは無いワケだよ(笑)。そういう意味ではむしろ今回のリメイクで「終わり」なんじゃないかな、と。監督がエヴァに決着をつけるために作ったんじゃないかな、と思ったけどね。ソコは企業の思惑とは違うんでしょう。つづく