GROWN−UPS/THE LODGER
グロウン・アップス ザ・ロジャー 関連商品 Costello Music The Information The Eraser by G-Tools |
試聴で①を聞いた時に一目惚れという具合で。ザクザクしたカッティングギター&タイトなドラムという最強タッグ!イナズマみたいな電撃みたいな、こういう音て好きなのよ。こういうのを聞くとなぜかジッタリンジンを思い出す。特別好きなワケではないけど、アレも音がタイトだったでしょ。なんかず〜っと頭には残ってるのよねあの音の感じ。ジッタリンジンは3ピースじゃなかったけど、3ピースのタイトさはやっぱ好き。3ピースの一番の持ち味だと思う。
今回は日本盤(しかないのか?)を買ったんだけど、訳詞&コードが書いてあって。なんかワタクシはEmが好きみたい。カッティングギターの曲①⑥⑨は3曲とも始まりがEm。Emがいいまいな〜〜(笑)。Em→サビでメジャーに行くのとか、やっぱ表情が出てくるよね。もちろんメジャー→マイナーていう逆もあるけど、感情のゆらぎが出てくる。明るく始まってもどっか不安みたいな、不安定さが感じ取れる。表現の幅が広がるていうか、陰と陽で音が立ち上がってくるんだね、メジャーとマイナーの組み合わせで。
全体的には一言で言うと「かわいい」。曲は何タイプかに大別するコトができると思うんだけど、まず①のよなイナズマ系。ソレと②なんだけど、コレはなんか女のコBANDみたいな曲調。聴いててKOGAぽいと思った。なんかディジーとかさ、ヨシモさんとか。あの頃の感じがすごくする曲。ヨシモさんは好きカモと思う。Aで始まる。A→マイナー→D。フッフッフッフッフ〜♪とかハミング入れたくなるような。ランランランランランランラン♪とかサニチャーが思い浮かぶ。
③は「切な哀しい」。暗めの切な哀しいと明るめの切な哀しいがあるんだけど、この曲は暗めの。④は明るめの方かな。サビのフレーズがコレもヨシモさん的だな。ジャンジャンジャンジャカスカジャンジャン♪て。ホントはUK的て言うべきなんだろうけど、ワタクシの場合は逆なんだな順番が。ヨシモさんから逆輸入されたからねー。というコトは、ヨシモさんはUKからかなり影響を受けてるというコトになるのかな。
⑤は素直な曲。で⑥でまたイナズマ系になって、という感じで①⑥⑨のイナズマ系、②⑦のかわいい系、③④⑧⑩⑪の切な哀しい系、⑤⑫⑭の素直な曲。切な哀しい系はソレゾレ明るい暗いの割合が少しづつちがう。アルバムとしては、日本盤のみに収録されてる最後の2曲を抜きにして、⑫まででもいいと思うけど、最後の2曲はソレはソレとして曲自体はいい。⑬は直球のギターポップで、最後の⑭はほんのりビートルズ的な世界が歪むよな音も加わってる。
たぶん3人とも若いんだろうな、と音を聴いてて思う。ボーカルも男だけど声がかわいいし、曲全体から10代みたいな若さを感じる。プロデューサーはアークティック・モンキーズ、ミルバーン、リトルマンテイトのプロデュースもした人らしいんだけど、ワタクシにはアークティック・モンキーズとリトルマンテイトはカッコ良くてダメだね。いわゆるUKらしいアクの強さが洗練されてマイルドになっちゃってるでしょ。ミルバーンはいいんだろうけど、残念ながらワタクシのツボには入らなかった。アクという点で言えば前回のフラテリスとかね、ああいう濃い〜いのが好き。今だに全く飽きずに聴いてるし。ロジャーはそういう方向とはちがうけど、コレもまたUKの王道ではあるんだろうな。
というワケで、予定が変わらなければ来月もUK(コレでストップかな?!)でしょー。