物件たずねて三千里⑧。
Aー1,A−2・・・ラストの2件は同じ街にある。1つは前に書いたけど、厨房をかなり改修しないといけない物件。コレを仮に「A−2」としよう。ココとも1つの「A−1」は家賃が同額。しかしAー1は住居付店舗物件。住居付店舗というのはよくある形で説明すると、1階が店舗使用できて2階が住居使用できる物件。こういうパターンが多いかな。あと手前が店舗で奥が住居てのもあるけど、A−1は前者の方。
A−1はA−2より少し広めの店舗面積。そいでもってプラス住居も付くから家賃同額ならかなりお得である。店舗半分住居半分の2で割った家賃で考えると、べらぼうに安い。A−1なら加えて、もちろん住居も別に家賃が発生するワケで、コレが浮くのだから他にその分の¥を回すコトができる。もしくはその分売上の設定を低くするコトも可能になる。
住居付きのメリットは他にも、まず自宅〜店舗の交通費がいらない。移動時間もかからない。ヘタしたら家事の合間合間に料理の仕込みもできたりする。営業の合間合間の「逆」も可能。コレはワタクシは1人でやろうとしてるのでかなり良い。お店とプライベート、時間を最大限に活かせるのである。数字以上にいろんな面での負担が軽くなる。
さらに将来的にパートナーができたとしたら、この住居付きというのはかなり効力を発揮するらしい。子供がいたら子育ての面においても、いつも子供のそばにいれるので安心。ただあんまり夫婦が同じ屋根の下、四六時中顔を付き合わせてるのがちょっとなぁ〜という人には向かないカモしれないが(笑)。どっちかがお店に出て、もう片方は働きに出る「共稼ぎ」も可能。この形の方が片方の収入が安定してるからいいカモしれない。共倒れにならなくて済む。2店目3店目と展開していった時に、どっちかはお店にいてもう片方はもう1つのお店で働く。またはもっと多店舗になったら、オーナーとして各店の様子を見てまわったりする。そんなコトもイメージできる。
しかしデメリットもある。デメリットというか、ココの物件もそうなのだが住居付きというのは得てして建物が「古い」のである。ようはボロいのだ。老朽化に対するメンテナンスが発生しそうではある。↑のようなイメージを将来的・長期的に実現してくなら、その辺の¥はソレなりにかかりそうではある。あと住居付きというのが店舗を借りる時の条件としてあるとソレだけでかなり数的に限られてしまうので、立地は二の次になってしまう。幸いこの物件はA−1と同じ、駅から徒歩2分でその点は心配なく、逆にこんなとこに住居付きが出てラッキー!みたいな感じ。
あとちょっと困ってるのが「間口が広すぎ」なのである。この物件の形が台形なのだが、正方形+二等辺三角形みたいな台形で、その三角形の長い辺が店の前面にあたる。ソコをどう料理してやろうかいまいちイメージが浮かばない。
ワタクシ的には店舗面積としてはA−1がベストなんだが、住居付きのA−2も捨てがたいと思ってるのでどっちでも構わない。というかAクラスの物件ならどれでも構わない。A・B・Cの中にワタクシのお店に決まる物件はあるのだろうか。それともソコまでの縁は無いのだろうか。