らしく。
あの、性同一性障害てんですか。そーいう言葉があるけど、アレてとてもヘンな言葉じゃーござんせんか?と思う。だって我々て産まれ落ちてすぐに「私は女!」「オレは男!」て意識、無いじゃない。ケッコーしばらくしないと、意識が芽生えないでしょ。しかも自ら意識し始めるのじゃなくて、親に「男の子らしくしなさい!」とか「もっと女の子っぽくね!」とか言われて、まわりのみんながどーふるまってるのかを見て、やっとそのマネをしだしたり。ようは「演じてる」ワケで、だから女の子なんて意識しだした途端、ハタから見たらミョーにベタベタな女の子をやってたりしてるでしょ。
ワタクシはこの時の記憶がまだ鮮明にあって、というのは恥ずかしながらぶっちゃけちゃうと、ちっちゃい頃リカちゃんハウスとかが好きだった。でもリカちゃんは別に好きじゃないのね。あのハウスのしかけ、いろんなところが展開したりするギミックが好きだったワケ。だから変形合体ロボットとかも好きだし、いまだにガンダムは好きだし。ただ親なんかはその「リカちゃんハウスをいじって遊んでる男の子」ていう状景が「まちがってる」と思ったんだろうね。あんまりいい顔してなかったのは覚えてる。「もうちょっと男の子っぽいモノで遊びなさい」とこう来るワケだ。で、かなり自分の中ではムリヤリ「自分は男なんだ」て言い聞かせたのをすごく覚えている。
だから人によってこの性別の違和感てのは、自分に言い聞かせたあげくだんだんなくなっていく場合もあれば、ずっとそのままの人もいるだろし、いやむしろ拡大してしまったという人もいるんだろう。
名前だって同じだ。名づけられたから自分に言い聞かせて、馴染んでしまっただけで、産まれた瞬間から持ち合わせてるモノではない。男らしく、女らしく、自分らしく、、。「らしく」というのは、あえて意識をしなければならない、というコトだ。あえて意識しないといけないモノに対して、障害もへったくれもないて気がする。そんなコトを言うのなら、みんな産まれた時から自覚するまで性同一なんてしてないと思う。
そもそも男女の染色体はXXとXYで、どっちも半分は同じ要素を持っているんだよね。だから女の人に男の要素があっておかしくないし、男の人に女の要素があったっておかしくはない、と思うね。