過去があるから今がある。石(意思)が積み重なってココにいる。
ムダなコトは1つもない。未来とは「今」の連続である。

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かもめのジョナサン ¥500(税込)

かもめのジョナサン
リチャード・バック 五木 寛之



ONE(ワン) 翼にのったソウルメイト イリュージョン Illusions: The Adventures of a Reluctant Messiah Little Tern

by G-Tools

この『かもめのジョナサン』、小学生の頃に読んだとか、またはこっちの方が多いと思うんだけど「名前は知ってるけど、読んだことはないな〜」ていう、そんな本のうちの1つだと思う。わたくしも「名前は知ってるけど、、」派だったのだけど、そんな本を実際に読んでみたらどうなんだろ?と思ったら、これが面白い!!
100年ぐらい前に書かれたお話なのに、まるでドラゴンボールみたいな話の展開。最近で言えばあの「マトリックス」みたいな感じもする。マトリックスのあの「常識を疑え!」ていうメッセージ。
マトリックスのネオもジョナサンも、自分の住んでいる現実世界の違和感を抱いてるわけですな。そういうのってあるでしょ。なんかしっくりこないよ、と。まわりはみんな先祖代々受け継がれてきた、決して犯してはならないルールに則って、その枠の中で日々暮らしてるんだけど、ジョナサンはそのいわゆる「常識」にずっと疑念を持ってるワケ。いつしかジョナサンは自分の心の声を信じ、その枠から飛び出す。まわりは「あいつ、頭おかしんじゃないか」など非難轟々で、「ほっとけ、あいつに近寄るな」とジョナサンのことを大変な大罪を犯してる者とまわりは見なすようになる。どんどん隔離されるジョナサン。しかしジョナサンは気にも止めず、自分の道を突き進む。このジョナサンの、自らを高みにぐんぐん上げていく様に読む人はぐいぐいひきこまれることだろう。そしていつか見返してやろう、その時が来た。ジョナサンは、いまだ「枠内」にいるかもめの群れの中を超高速で飛び抜けていく。
やがて邪心のなくなったジョナサンは、彼について行こうとする者たちに教える立場になったり、その教えられた者たちも、教える立場になる。連鎖。そしてジョナサンはついに「光」になる、、。
ほんとにこの話は「突き抜け感」の極致。普段本を読まない人も一気に100ページ、思わず読んでしまう。
もちろんこの時の時代背景なんかもあったと思います。かなりながんじがらめの中で、精神がジョナサンを渇望したのでしょう。規制や制約があってのその抵抗としての「ジョナサン」という存在。今の時代、ひょっとしたらジョナサンが足りない、のカモしれません。
あなたの中に、ジョナサンは住んでいますか?