わたくしは『みにくいあひるのこ』は好きくない。あれはまわりのみんなが綺麗で美しい白鳥、自分ただ1羽だけうす汚いあひる、そのあひるのこが白鳥になるお話。この『
スイミー』はまわりのみんな赤い魚で、自分だけが黒い魚。でもそのコンプレックスについて見かたを変えて、最後は自分は『大きい魚の目玉』になる。一番目立つところでしかもまさに「目玉」ときたもんだ。まるでオセロの時、自分の色が数える程度しかなかったのが形成逆転、バーーっとほとんどあらかたひっくり返すことができたみたいな(共感してもらえるのか?:笑)、一気に自分が「負け組」から「勝ち組」になったよな、「人生の弱者」から「強者」になったよな、そんな精神の強さみたいな部分を学ぶことができるように思う。自分を認めることができたから、まわりのみんなもそんな自分を認めてくれる。
あひる君、たしかにキミはがんばっただろうしつらかっただろうけど、キミはホントに白鳥になりたかったのかい?それがキミの望んだ幸せなのかい?と
スイミーは言ってるカモしれない。
子供をもつ親の方は、『みにくいあひるのこ』とこの『
スイミー』の両方を子供に見せて、どう思ったか感想を聞いてみましょう。
ちなみに「
スイミー」の「解釈」と「分析」¥1794(税込)と『大きなかぶ』『
スイミー』の読み方指導¥1682(税込)なる書籍もあるので、興味のある方はこちらも合わせてどうぞ。