過去があるから今がある。石(意思)が積み重なってココにいる。
ムダなコトは1つもない。未来とは「今」の連続である。

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 ◇最新本◇  今年(といっても2021年だけど、、)読んだ本。後編 

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 Everyday39(エブリデイ・サンキュー)⇒katakoto cafe、やぎ本。につづくかたこと第3の架空のブランド。かたこと流に「毎日が楽しくなる」新たなアイデアを加えたグッズ関係のブランドです。
 ◇最新グッズ◇  『靴箱→ファイルボックスへトランスフォーム!』 

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猪木vsアリ。

先週TVで猪木vsアリの番組をやってた。猪木vsアリの試合から40年というコトで、記念の雑誌やらなんやら出てたり、猪木が格闘技の日だっけ?を制定したりアリが亡くなったりとあったけど、そんな有名な試合にもかかわらず一度もちゃんと観たコトなかったので、せっかくいい時間帯でやるのだからと観るコトにした。
世紀の凡戦と言われたけど、すでに40年経過してるので、いろんな角度から検証・分析されある一定の結論に達してるようにも思えるし、いまだ謎な部分も多い。ただ少なくとも人々の記憶に残る試合、ではあったように思える。
ワタクシが番組を観て、試合を観て思ったコトは「お互いにああするしかなかったな」「しかたないコトだ」だ。見たまんまを信じるなら、猪木はアリのパンチを怖れたから、まず打ち合いというのはありえないし、となるとアリのリーチの範囲外からの攻撃=足で攻撃するしか選択肢としては無い。組み付いたり接近してしまったら、たとえ100%の威力ではないにしてもパンチを喰らってしまうだろう。アゴやこめかみなどいいトコロにもらってしまえば、意識が遠のいておしまいだ。しかもキックはルール上できない、なのであんな倒れながらの足払い(のような鋭いキック)しかできない。
一方アリ。今だったら寝ながら構える猪木の脚を横に払いのけてすかさずフトコロに入り鉄槌を降り下ろしたり、足で踏みつけたりというコトも普通に考えられる(マウントパンチはルール上ダメだったのかな)けど、総合の試合を観てる現在のワタクシだから言えるコトであって、当時のボクサーは前例が無いワケだから、スタンドで打ち合うしか技術が無い。しかも猪木が「何をしでかすか分からない」という殺気に満ち満ちていた、その恐怖から、アリも口で煽ったりするしかなかったのだろう。
猪木も何度かタックルをしかけてわりと簡単にアリのフトコロに入ったけど、すぐにロープにつかまれレフェリーに分けられたり。フトコロに入ったはいいけど、ソコからテイクダウンする術も猪木はなかったのかなーとは思う。ようはお互い技術不足、とも言える。でもしょうがない。はじめてなんだモン。前例が無いんだから。
ただ観てて15ラウンドはさすがに長いな、とは思った。せいぜい10〜12ラウンドでよかったと思う。レフェリーもその後のアリを考えると、アリの脚の状態を見て試合を止めるかもしくはドクターストップ、というのも考えるべきだったとも思うけど、アリにはアリの背負ってるモノの大きさやメンツがあるし、試合を止められなかっただろう。
どちらも決定的な攻撃がなかったから、結果引き分けがベターなんだろう。世紀の凡戦と言われるけど、ワタクシはそうは思わない。この試合よりもクソつまんない総合の試合なんかいくらでもあるし。ただ当時の人からすれば、見慣れていない異種格闘技戦で、しかもあのアリがという期待と、柔道のルスカに激勝した猪木という期待と、そしてさんざん煽りに煽ってのあの試合、だったなら退屈だ、凡戦だと批難轟々でも、ソレも仕方ないコトだと思う。お互い「やるかやられるか」という、まさに刀を相手に向けた真剣勝負なら、ああいう試合になって当然だと思う。
「やるかやられるか」という、はりつめた殺気であり、真剣勝負。あの試合に「ストロングスタイル」の原点を見た。