人生初のオーダーメイド。
「人生初のオーダーメイド」て床屋とか美容院での髪の注文だと思うんだよ。髪の毛をどう切ってもらうか。どう頼めばいいか。コレてケッコー悩ましい問題だったりするんだよな、子供とか若い頃てのは。うまく説明できない。言葉を持ち合わせていない。
初めはお母さんに切ってもらって、小学生ぐらいから床屋で髪を切ってもらうようになる。まだ最初の頃は母親が付き添いできて代わりに「こう切ってくれ」と頼むけど、そのうち親も付いてこなくなって、自分で床屋に行って自分で注文するようになる。さぁどうやって頼もう、、?そのときからケッコー時間的に長い、そして地味な試行錯誤が始まる。
あーでもないこーでもない、もっと前髪を切ってもらえばよかった(反省)とか、どう言えばこんなヘンなふうに切られないで済むんだろ、、(涙)とか、となりの人がどう頼んでるのかを聞いて、あぁこういうふうに言えば良いのか次回から使おう!とか思ったり。せいぜい一月二月にいっぺん切るぐらいのモノだから、こういうふうに頼んでおけば、どこの店に行ってもまあ不満を持つコトもなく、だいたいの線でソレなりにいいだろうこんなトコロだろう、と落ち着くまで10年以上費やしたカモしれない。
「どう切りましょうか」と聞かれたときに、「コレコレこう切って。もみ上げは普通で」と言葉に何の滞りも無くさらりと答えられたとき、人生上における「大人になったな」と思う瞬間の1つであるな、とワタクシは思う。