ことばのくすり。
薬というと「飲む」行為しか思いつかないけど、話を聞いてもらったり、話をするだけでも「薬」になるんだよな。病院に行くのは嫌だとしても、医者に話を聞いてもらうだけでも安心したり。症状の訴えに耳を傾けてくれてたり。そのやりとりそのものがすでに「治療の一部」だったりもして。
精神的に不安な人が「先生」「医者」という肩書きを持ってる人と接して安心する。そういう意味では「権威」てのも有用だと思うし、たとえば「この病気はアインシュタインやゲーテやそのほか過去のさまざまな偉人たち(思いつく限りの過去の偉人をあげて)もなった病なんですよ」と、「見たんかい!」とついツっこんでしまいそうになるウソがあったとしても、人によってはそのウソは有効な薬にもなりえる。会話のやりとりによって「この患者さんはどういう人なのか?」という見分けが大事だ、てコトなんだろうね。会話の対応のしかた接し方が、もうすでにその患者さんの処方箋になってる。
別に今ワタクシが病気とかそういうワケではないですのよ。小耳にはさんだ話を披露してるだけでして。