どんどんウソが増えてくる、グローバル展開の末路。
http://sp.ro69.jp/news/detail/113664
リンクたどって見てもらえれば分かるんだけど、世界的な某大手コーヒーチェーン店が食品規制に異を唱えてるていう記事でね。まーコレはある意味「そうなるよね」「やっぱりね」てコトだ、ワタクシのばやい。
このコーヒーチェーンの創業者の本で『○○成功物語』てのがあるんだけど、ソレ読んでるともうその後半ぐらいで、創業者のポリシーてのかね、哲学というか、もう曲げてんだよねすでに。
規模拡大とか成長とかの方向を目指す(または「行かざるをえない」でもいいんだけど)と、どっかしらムリが生じるというか、無理せざるをえないワケで、自分のポリシーを貫くコトに限界が生じる。少しづつ10%20%と蝕まれてくんだけど、だんだんアンコントローラブルになってくんだよ。株式会社となると成長してくしかなくなっちゃうからね。自分の創業時の想いと実際の会社が乖離してくワケだ。
コーヒー豆は企業の成長、店舗の増加と比例して右肩上がりで収穫できるワケじゃない。天候に左右され、その年その年で出来不出来がでてくる。その中でより厳選されたスペシャルティと呼ばれるランクの豆だからこそ価値があるとされる。
企業として規模拡大すると、ソレだけお客がいるというコトになるから、その需要を満たすための供給量が必要になる。ようはソレだけ市場に対して力があるというコトになるワケで、いろいろ有利な面はある。ただその企業の基準を満たす豆の確保は容易ではない。
そういう自然の農作物と、ちょっと上質のプレミアムorスペシャルティランクのコーヒー豆を扱ってる(というイメージの)コーヒーチェーン、コレは食い合わせが悪いワケだ。世界規模でのチェーン展開はムリだ。ちょっと考えれば「いずれこのビジネスモデルは破綻するな」というのはワタクシでも分かる。でもイメージやグレードを下げるワケにいかないから、供給量を満たすためには、いずれだんだんと黒いモノに手を染めてくしかなくなる。
スペシャルティランクのコーヒーを飲みたいなら、世界的な規模拡大や成長までは望まない、こつこつマジメに丁寧に営業してる個人店のほうが良さそうだ。そういうお店のオーナーさんは、コーヒー豆の収穫が右肩上がりで増えるなんて思っちゃいないし、ちゃんとコーヒー豆を育ててる人との信頼関係作りもしている。