3年経って。
今日は朝から3年前の3・11に自分が何を思ったか、何を感じたか、どういう行動をしたか、まわりはどうだったかなど思い出しています。たしかに出来事としては決して忘れるコトのできないコトですが、ソレでも時が経てば、自分でも思ってる以上に忘れてるモノです。ソレにまた自分でびっくりするのです。なので、ワタクシはたまにあの日のコトを思い出しては「保存」という感覚で思い出してみています。今日はできるだけ克明に。ありのままのあの日のコトを、思い出しています。
2時半ごろ小田急線に乗ってる最中のコト、町田に降り立ってしばらくしたら地面から縦揺れの突き上げがあって、次に横揺れ。ビルや信号機が普段ありえないぐらいゆっさゆっさと揺れてたコト。揺れてる最中、地面のアスファルトてが思ったより薄いモンなんだなと思ったコト。長い3分間の揺れのあと、建物の中にいた人ホトンド全ての人たちが外に出てきて、こんなに人がいたんだと思ったコトと、みんなの頭の上に「???」マークが飛び交ってたコト。今どういう状況なのか情報をえようととにかく町田をひととおり歩いたコト。地元住民だろうおじいちゃんに「どうしたの?」と聞かれて、ワンセグで情報を得た自分が「震度7の地震です」と伝えたコト。こういう時お年寄りや子供は情報弱者に陥りやすいから、ワタクシたち情報を得る手段を持つ人が伝えないとというコト。歩き回ってるうちにだんだんと車がクルマあふれて、タクシーを待つ行列が駅ビルの方までつづいてたコト。乗り物に乗るのをあきらめて午後6時前に「歩いて帰ろう」と決めて歩き出したコト。ソレから同じように歩いて家に帰ろうとしてる人たちとぞろぞろ歩いて、その間もずーっと車道のクルマの動きがなくて、土地勘はなんとなくありながらも1度も歩いたコトがないので、迷いながら引き返しながら歩いたコト、同じように歩いてる人たちがいるので、妙に連帯感みたいな感覚があって、みんな誰かを助けたいという気を感じて、あの感じは良かったなとか、停電してたので真っ暗だったなとか、信号も点かないので、警官が道路に出て交通整理してたなとか、コンビニは開いてて、店内でバイトで残って働いてる若者がいて「えらいなぁ」と思ったコト、買ったあんぱんを歩きながら食べて、建物の中で、ろうそくを点して、おそらく従業員があつまって待機してるのを見たり、途中の駅で全く電車が動いてなかったり、やっと見慣れた場所にたどり着いてホっとしたり、寒いより足首が痛かったよなとか、10時半に家に着いて、見たTVの現実ばなれした映像と。ぽぽぽぽーんとか某女優の娘とかこだまですかとかしばらくソレばかり流れて、余震のたびにカラダの揺れもあって。
あの時のコトを思い出して、その時に取った自分の行動とかを「じゃあ今度こういうコトがあった時、どうするか?」と照らし合わせて、「今度」の時のためのココロの準備をしたり、また今日みたいに3・11の特別番組や特集をTVで観て、実際に被災にあわれた人のとっさの対応や、何が役に立ったか(非常食を入れるビニール袋を二重にしてたから津波にあって中味は濡れず大丈夫だったとか、ビニール袋を首にまいて防寒具にしたとか)などを、自分の頭の中の「非常持ち出し袋」に入れとくコトにします。こういう機会に、実際の持ち出し袋と同じように頭の中の「袋」も見直して、消費期限が切れたりするモノを入れ替えたりしながら。
コレから黙祷です。