『ほぼ日』の『はたらきたい展。』を観にいった。その1
お茶休憩を十分したのち、この日2つ目の展示会、シブヤはパルコPART1にあるパルコミュージアムで開催された『ほぼ日刊イトイ新聞』(ほぼ日)による『はたらきたい展。』を観にいってきやした〜。
『小屋においでよ!』が2時間だったので、こっちもだいたい2時間だろうなと踏んで。
説明しやすいからいきなり結論から言っちゃうんだけどね、いわゆる一般的な「はたらきたい」とか「仕事」についてというよりも「『ほぼ日』の15年の歩み」という感じだったね。6月6日がほぼ日の15周年誕生日でもあったし、ソレをみんなで祝おうとかその記念の展示会という意味合いもあったのかな。ただソレだけだと内輪のお祝いイベントみたいな、閉じた形になっちゃうから、「仕事」「はたらく」ていう切り口にしてより多くの人に観てもらうようなイベントにしたのかな。
まずは『ほぼ日』の歴史というかやってきた仕事史を年表形式で展示。まぁだいたいは『ほぼ日刊イトイ新聞の本』を読んでたので、知ってるんだけども、より分かりやすくはなってるよね。
とんねるずがTVで業界用語として、本来の意味とは別の意味で「おいしい」て言うようになって全国的に広まった感があるけども、糸井さんが先にこういう有名なコピーを書いていたんだよ。ご存知の無い方に言ってんだけど。当時はこの習字の映像とともによく目にした。あと「くうねるあそぶ」とかも糸井さんの作品。糸井さんていうと「ひらがな」のイメージがあるよね。この展示会のタイトルもそうだし。
以前使われていたほぼ日の看板↑。
ワタクシがほぼ日のホームページを見るようになったのはココ数年のコトなので、過去のコトはあんまり知らないんだけども、まーこんなコトもやってましたよと。糸井さんが禁煙をしようと決意した時に考案した理論だそう。しりあがり寿氏のイラストが要所要所で良い感じ。ワタクシ好きなんですよ。ほっとする。
ほぼ日の乗組員(ほぼ日スタッフを「乗組員」と言う)のアイコン。もう在職してない人など全てかな?こういうちょっとしたイラストに落とし込むというコトをするだけで「顔の見える」という安心感とか親近感、親しみやすさがあるよね。こういうコトは「コンピューター」という顔の見えなさ・へだたりがあるから、より一層意識してやられてるのカモしれない。ソレは『ほぼ日』開始時から現在に至るまで一貫して、会社の理念としてあるんだと思う。
『ほぼ日』はそういうコトを押し付けがましくなく、さりげなくされてる感じがあるけど、たぶんそのさりげなさの陰では、いろいろなコトを熟慮してるんだと思う。
やっぱり「糸井重里」という名前を冠してるというのは、良くも悪くも影響力があるだろうし、ホームページをたくさんの人が見るというのは良いコトも悪いコトもすぐ広まっちゃうから、どんな些細なコトでも考えに考えてじゃないと、というのはあるだろうと思う。でもソレばっかりじゃなく「面白いんじゃない?」「いいんじゃない?」ていうフットワークの軽やかさてのも、ホームページを見てると感じられる。内部ではいろいろな議論があっても、アウトプットされるモノは「面白い」とか「楽しい」とか、そういう部分を大事にされてるという感じ。責任と衝動、ブレーキとアクセル、そのへんの操舵感覚というか、絶妙なバランスがあると思うんだよな。
会社という多く人の集団であり組織であっても、「糸井重里」という人の人柄みたいなモノが、ソレこそ毛細血管が行き届いて隅々まで血液が流れるように。体温というか温かさというか、「人間らしさ」を感じさせる会社、という気がする。
その2へつづく。