過去があるから今がある。石(意思)が積み重なってココにいる。
ムダなコトは1つもない。未来とは「今」の連続である。

へたな鉄砲数打ちゃ当たる。へたでも打たなきゃ当たらない!をモットーとする
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 やぎ本。⇒本が大好物なやぎのぢぇーむすくん(a.k.aかたこと)がオーガナイザーを務めるやぎの本棚、略して「やぎ本」。本や本にまつわる情報の紹介。神出鬼没でごくまれに登板します。
 ◇最新本◇  今年(といっても2021年だけど、、)読んだ本。後編 

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 Everyday39(エブリデイ・サンキュー)⇒katakoto cafe、やぎ本。につづくかたこと第3の架空のブランド。かたこと流に「毎日が楽しくなる」新たなアイデアを加えたグッズ関係のブランドです。
 ◇最新グッズ◇  『靴箱→ファイルボックスへトランスフォーム!』 

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 祝☆overcoat’s(オーバーコーツ)再結成記念!!  ワタクシが検索しやすくするため(笑)overcoat’sについて書いたブログをまとめて読めるようにしました。ブログタイトル下のカテゴリー「overcoat’s」をクリックしてね~☆
 ◇最新ブログタイトル◇   『Overcoat's(オーバーコーツ)21年ぶりの新アルバム!『9 numbers,Groovy!』を聴いて。♪♪その5♪♪』 

「生きるコト」はもっと自由になれる。その4

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坂口 恭平

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長くなったのでその4に分けました。その3のつづきです。
一時期景気が良いと言われた時期があったけど、あの好景気てのも我々は実感はなかったワケで、なぜかというと、デフレ下における価格競争で人件費を下げてなんとか会社が利益を上げただけで、働く人に利益を分配してなかったから、会社としては利益上がって全体として景気が良いと言えるけど、働く人にとっては規制緩和で非正規労働が増え、人件費が低く抑えられ、その浮いたお金で作られた半ば「まやかしの好景気」だったワケで、会社的には人を安く使えるウマミを知ってしまったのだからして、その状況は今後改善されるコトは無いだろうし、お隣の国が世界経済を牽引してる現況と、新興国の安い人件費、グローバル化と呼ばれる時代において、ひとにぎりのお金持ちと低賃金で働く多くの人と、より一層経済格差は開いてくコトだろう。
この国は高齢化も進んで、今後一線を退いてく人がおおぜい出るだろうから、ますます外国の安い人件費に取って代わられるコトになる。コストのかかる正社員は人件費のかからない非正規、パート、アルバイトに取って代わられる。グローバル社会とはそういった競争社会。このシステム内においてはますます生きづらい世の中となるだろう。
家を買うのに35年ローン組んでとか、そのローンを返すために働くにしても、もう今は一生同じ勤務先で働けるという安定神話みたいなモノは崩れた時代と言えるし、そうなるとローンなんか借金という負担になるだけで、コレは足に鎖の鉄球をつけられた囚人よりもある意味「罰」で「ドレイ」的だ。終身雇用で家を建てて安定安心のようなモデルケースはワタクシなんかの親世代の発想で、もう時代にマッチしない。
しかも昨年の震災のようなコトが起きれば、せっかくタイマイはたいて買った家を失う可能性すらある。すぐに生活を立て直すコトができない。家を失ったままでもいられないから、また家を買うとすれば2重ローンに苦しむ可能性もありうる。
そういった2つの事象が今の時代ハッキリしてきたのであって、コレは「不動」産という立場を思いっきり不利にしてる。自分の身に、もしくは今住んでる場所に何かが起きた時に、その場所から「動けない」のではしょうがないと思うのだ。
そして現代は過剰な消費を促され、過剰な生産をするコトで経済が回ってる。そのサイクルにはもちろん原発も組み込まれている。過剰な生産を支えるために過剰な電力が必要になる。ソレが経済成長の姿だ。そのサイクルに参加しないと経済が成り立たないというコトが世間的な常識になってる。でもワタクシはそのコトにかねてからずぅーっと違和感がある。たぶんそういう違和感はみんなかつて感じてたコトだろうけど、社会人になって自分が働くようになると、そういった部分もマヒさせないとやっていけない。ワタクシもこの本を読むまではそうだった。
今はもう時代が変わった。
会社はあなたを守ってくれない。そして震災でもお分かりのように、いざとなったら簡単に国は国民を裏切る。政治家や既得権者は自らの保身が第一で責任逃れに全力を傾ける。いまだに現在2012年度の予算すら決まらないのは政局という自らの保身のためだ。ソレによって結局は末端のワタクシたちが負担を強いられる。
そういう「姿が見えない者」にまだ自分の命を委ねるのか?そういう経済システムに参加するしか選択肢が無いのではなく、参加しないという選択があっても、その選択を選んだ人がいてもおかしくはないだろう。
とはいうモノの、何もワタクシはホームレスになりたいワケじゃない(笑)。現に路上生活者もこの国で生きている以上、この国のシステムから完全に逃れるコトはできていない。しかしあまりに自分の人生を見えない他人に委ね過ぎちゃいないか、というコトなのだ。彼ら路上生活者の目からはそう見える。見られてる側からすれば、逆に「見てる」のである。ようはシステムへの参加の度合い、なのだ。簡単にいえばシステムだろうがそこらへんに捨てられてるゴミだろうが、使えるモノは使って、利用できるモノは利用すればいい、というコトだ。「使われる」んじゃなく、こちらが使えばいい。
路上生活者の生活は、内田せんせーのよく言われる「ブリコルール」「贈与経済」で成り立ってて、ある意味時代の最先端を取り入れている。コレからの時代を示唆している。そういう見方もできる。こんな世の中だからこそ、彼ら路上生活者の生活の知恵から学ぶコトがたくさんあると思うのだ。スモールハウス生活に応用できるアイデアがいっぱいある。
その5へつづく