榊いずみ20周年記念ライブツアー第一弾@渋谷7thFLOOR 3。
しかしギター3本となるとやっぱ迫力がちがいますわな!あのね、単純に2+1じゃなくて「2の2乗」て感じスよ。ソレくらいの音力(おとぢから)がある。
『永遠のパズル』なんて、イントロの「チャーン、チャララ〜ン」てトコでキム嬢のエレキギター、でその後にワタルくんがギター弾きながら、口はハープ(ブルースハープ)で「ピャーピャピャ〜ン」て入ってきて、「(デデデデ)じぶんまぁでぇ〜」ていずみさんが歌い出すから、もうオリジナルにかなり忠実に感じられましたよ。あのキム嬢のエレキには意味があるなと。
でもホント、サプライズゲストで、ワタルくんが雨男じゃなかったらなかったコトだもんなー。もっと年月経ってからかなと思ってたけどこんな短いスパンで出てくれるとは、キム嬢のギターが聴けるとは思わなかったよ。聴きたかったからね〜。コレも願ったり叶ったりの1つ。
あと印象的だったのが『かじりかけの林檎』ね。もちろん楽しいとか元気が良いとかかっちょいいロックもいいんだけど、ソレばっかじゃねぇよ!てコトなんだよ。だってこんなしっとりした歌を歌えるじゃん。いわゆる「聴かせる」歌だよ。歌い上げる歌というかさ。そういう歌を歌える歌唱力を持ってるんだから、たま〜にはこういうしっとりしたのも歌って欲しいよね。歌えるのに歌わないなんてもったいないモン。歌い終わった後しばらくぶりにボーっとしちゃったよ。なんかしばらくボーっとさせといて、みたいな。余韻をね、味わいたいと。アレは良かったな。
だからね、メリハリなんですよ、大事なのは。静と動とかね。盛り上がるのとしっとり聴かせるのととか。別に今回のライブのコトではなくて、他の人のライブとかも含めてもっと全体的な話で。
ダラダラのコトもね、アレもメリハリで、例えば全曲フンギリ悪くアウトロをダラダラ続けるだけだったら、そのダラダラの「効果」が無くなっちゃうじゃん。たまに『バニラ』みたいにスパっと演奏終わると、効果的でしょ。ダラダラも効果的じゃなきゃ。ダラダラが悪いとは言わない。意味があるダラダラじゃなきゃ、なんですよ。
ワタクシが今回「いいなぁ」と思ったのがアンコールの『TOUGH』で、いずみさんが最後「タフに行くんだ」ていう歌詞を連呼したんですよ。ソレがスゴく胸に迫るモノがあったというか、なんかいずみさんの「届け!!」ていう想い、愛情あるメッセージが伝わってきてね、じんときたよ。ああいうのは意味がある連呼だよ。
プロレスなんかでもよく言うけど「説得力がある」てヤツなんだよ。よく言われるのが、ただ技のかけあいじゃサーカスといっしょとか、若手は客がシーンとしてると間が持たないからムダに技かけたりアピールしたりする、てのがあるんだけど、客がシーンとして黙って見てるのは「見入ってる」てコトでもあるんだよね。ソレは生唾ゴクリとのんで試合の行く末を案じてる、一挙手一投足を見逃さないていう「シーン」でもあるワケだよ。大技は最後に一発決めればいい。そこに至るまでの過程が、最後の技に説得力を持たせると。そういうプロレス観というモノがあるんですよ。
だから静と動ていうメリハリ、大事ね。そう思います。なんか『TOUGH』聴いて「コレだよなぁ〜」て思っちゃったモンで。
あ!思い出した。あと『まんまる』だ!いやね、いずみさんに「『まんまる』のイントロはどういうイメージなんですか?」て質問しようかと思ってたんだけど、ライブで聴いたら聴いた後に自分で答えが出ちゃった!アレは時を刻んでる音なんだな。時の秒針が1秒1秒進んでく。というコトは我々の「生きてる側」の時間。もしくは心臓の鼓動とも言えるし。だから「命の時間」とも言えるね。命の秒針が1秒1秒時を刻んでく音のイメージなんだろうな。そうするとアルバムとマッチするよね。そうひらめいたら質問しなくてもよくなっちゃった(笑)。
そんなトコロですかね、感想としては。
ちなみに次回のライブはいずみさんの誕生日にやられるそうですよ。バースデーライブとのコト。てコトはテブラじゃ行けない、、?(笑)
5秒で取り出せる『音楽と人』。表紙のコピーにすっかりダマされた口です。いや実際雑誌で履いてるんですよ。「ええー、あの橘いずみがスカート履くのぉぉー!?」みたいな。当時は衝撃的であった。でも近年「普段も全然履いてたよぉ〜!」と少女Aがカミングアウト(笑)。右は94年12月号。SHOTA嬢とのハートブレイク対談。『GOLD』の宣伝。ワタクシが初めて買ったのが『GOLD』であり『十字架とコイン』ですから。
あと『SPA!』の表紙とか『甘いセイカク』とか切り抜いたりしたけどな。たぶんソレは前に整理したメモ&スクラップBOXの中にあるぜ。
ライブ前後編へつづく。