全員救出おめでとう!
当初48時間かかるとも言われていた33人の救出作業は22時間弱(救出隊員含めて24時間半)で完了した。おそらく世界中の人が彼ら33人全員助かってほしい、と思ってたはずだ。
最後のリーダー格の人が救出された時の、チリ大統領の、ハグした後ガッシリと手を握って長い言葉を投げかけてたのが印象的だった。ちょっと距離を保ってガッシリと手を握り合って健闘を称えてるのが「男だな」という感じがして良かった。そう、男てこうだよて思う。
たしかに売名行為というか事故にかこつけて、という部分もなくはないだろう。けど、ワタクシたちのボス(この国の首相)は、救出者たちをあんな自分の息子を見るような目で、はたしてワタクシたちを見てくれるだろうか。
あそこにはチリという国のお父さん・ボスであるという想いがたしかにあったし、画面を通してソレが伝わってきた。リーダーも気丈だった。ちょっとはどこかの首相も、彼のリーダーシップを見習って欲しい。「ソレにひきかえ、、」てヤツで、比べるとゲンナリする(笑)。
そして大統領を中心にその場にいた全員はチリの国歌を歌った。ワタクシたちはあんな風に「全員が歌える歌」というモノがあるのだろうか、とも思った。
そういうモノのために「国」という、「国家」というモノがある。国とか宗教というのは、自分たちがこの世界で生きていくために、自分たちの生きてく上での1つの支えになる。ソレ以上でも以下でもないと、良い意味でワタクシは思う。彼らは自分の信ずるモノを信じて、たしかに生き残ったのだから。ソレが何よりの真実だ。
しかし救出が完了したからといってそのままハイおしまい、というワケにはいかない。おそらく問題はコレからだろう。いろいろ検証していかなければならないだろうし、33人の容態の経過を見守っていかないといけない。
そして何より、この事故を教訓にしなければならない。今回は彼らの知恵と頑張りで生き残れたのであって、全員死亡というコトは可能性としてありえたのだから。ソレはチリにとっても良くないニュースだったはずだからだ。
とにかくTV見てて目がうるんでくるし、ノドがきゅーっとした。今回の事故は、この世に必要なホトンド全てのコトがつまってたような気がした。人間てこんなふうに、もっとシンプルでいいんじゃないだろうか、と。今はとりあえずおめでとう!と言いたい。