バンクーバーオリンピック!
あとは残すトコロいくつかの競技とフィギュアのエキシビジョン、そして閉会式だけど、ワタクシが観て面白かったのをあげるなら女子モーグル、ハーフパイプ、女子カーリング、と女子フィギュア。
モーグルの上村愛子選手は押し出された格好で惜しくも4位とメダルは逃したけど、やっぱり上位3選手の滑りを見ると正直差があるなとは思ったな。正確な滑りだったりアグレッシブで攻めの滑りだったり三者三様だったけど、金取った選手はスピードも速ければ、足が「2本」じゃなくてなんか1つのふっといスタンプみたいに見えた。ソレだけ揃ってるてコトだよ。「2本の足」て見えたらいけないんだろうね。コンパクトにピターっと揃えてコブをリズミカルに飛び越えて、エアは高くダイナミックに。そしてスピーディーに滑り下りてくる。ただ上村選手のエアの360°は世界トップにヒケをとらない、天下一品の高さだったな。「一段一段」で次を狙うのか分からないけど、自分の滑りに磨きをかけて欲しいね。
ハーフパイプはいろいろあったけど、やっぱショーンホワイト選手は別格!まだ他の選手はダブルコーク1080°(テン)がやっとこなのにさすが開発者だけあって「もうソレが普通」て感じで苦も無く2回決めるし、ラストはダブルマックツイスト!圧巻!決める人は最後も決める!なんだろうねー。もう全てなんだよね。パイプを飛び出す勢いとか思い切りの良さとか、ソレがエアの高さに結びついて、ダブルコーク決めてもしっかり余裕を持って着地して。カラダの柔らかさとかもあるよな。必ず1つのジャンルにこういう天性の素質を持ったズバ抜けた人ているよね。そしてそういう人を選手みんなは目標にするんだろうな。難易度の高いエアを決めたら素直に称えるし、失敗してもその挑戦したという勇気を称える。かつてスケートをかじってた身としてはやっぱりこういう世界て好きだな。開放的で明るくて。
カーリングは「手に汗握る」とはまさにこのコトだよねぇ。イギリス戦は燃えたし、ロシア戦は6−0からの大逆転!あの2戦は日本がノリにノってた。カーリングて試合が長丁場じゃない。場のコンディションもあるし、選手たちの集中力の持続とかストーンの正確性とか戦略とかが問われる。なんか将棋みたいな感じがしたな。ソレでいて、選手たち自身が自分たちのプレイで盛り上げてくようなね。そのへんはバレーボールみたいな感じでね。みんなにわか解説者みたいになってさ(笑)。でもオリンピックで放送されると盛り上がるんだけどソコで熱が終わっちゃう。もっとBSとかでもいいからカーリングの番組とかやればいいのにね。そうすれば観る人のレベルも上がるし、もちろんやる人のレベルも上がるでしょ。競技人口も増える。街中に気軽にカーリング的なモノができる場があればいいのにね。ボーリングに取って替わるようなさ。ダーツでもなければビリヤードでもない、コレからはカーリング!てね。
そしてフィギュア!やっぱキム・ヨナ選手はスゴい!浅田真央選手も今までは試合本番で決めたのを見たコトなかったトリプルアクセルもショート1回、フリー2回全て決めたからソコは満足なんじゃないかな。でもその成功で少し気が抜けてしまったようなトコロもなきにしもあらず、、という感じにワタクシには見えた。アレはどっちにしてもバクチではあるよね。失敗しても点数に響くし、成功しても飛べてホっとしちゃうトコロがある。ソレに比べてキム・ヨナ選手は早くから自分のスケーティングを信じて、完成度を高めてくコトに専念した。その差が最終的に出てしまったという感じ。ワタクシはショートの007の方が動きに緩急があって良かったけどね。セクシーじゃない?フリーはずっと柔らかいしなやかな動きが続いたのでちょと単調だった。ただ表現力とかああいう大舞台での安定性とかはさすがキム・ヨナ選手。世界最高得点で金というのは韓国的には大ハッピーエンドなんだろうね。浅田選手はハツラツとして伸びやかなスケーティングで。次のソチ五輪も目指すのかな?自分の持ち味に磨きをかけて欲しいね。しかしお互いを高めあういい競争相手に巡り合えて良かったよね。