VWが面白い!
今回の東京モーターショー出展車のホンダEV−Nのドアポケットにパーソナルモビリティ(1輪車のヤツ)U3−Xが収められるというコトを改めて知り「へぇ〜」と思った。かつてのシティ&モトコンポ(50ccミニバイク)みたいだ。
で、本題のVW(フォルクスワーゲンの略)。今月初旬に開催されたLA(ロサンゼルス)オートショーにてVWは「up!Lite」というコンセプトカーを出展。
このコンセプトカー、フランクフルトのショーで出展された「L1」+世界戦略車とするコンセプトカー「up!」という外観デザインで、顔つきやバック、タイヤのホイール等L1のデザイン要素がソコココに散りばめられてる。全長はL1とほぼ同じ3.84m、幅1.6m高さ1.4mでL1より現実的実用的な形になってる。一連のup!シリーズより伸びやかなフォルム。L1を横に並べたようなと形容されてたがup!Liteは4人乗れる。
車重695kgで燃費1リッター当たり40.98kmだという。で、使われてるパワートレインはL1同様800cc直列2気筒直噴ディーゼルターボ(TDI)+モーターのハイブリッドだ。60馬力程度。車重はカーボンやアルミ等の合金を使用してるためこの数値なので、up!の世界戦略車としての存在意義からはかけ離れてる(コストがバカ高い)。よってもし市販化となればもう100kg程度は重くなるカモしれない。燃費40.98kgというのはあくまで理想で、それでもおそらく燃費は30km台にはなるだろう。そうなると今後市販される噂のトヨタヴィッツHV(ハイブリッド)やホンダフィットHVと同じような数値になるだろうと予測される。上モノはあくまでコンセプトカーの範疇だろうけど、使われてる土台はかなり現実味のあるモノだろう。
そしてゴルフの話をすると、3年後の2012年の9月にもう7代目ゴルフを出すという。え〜6代目が出たばっかりなのにぃ〜!?と驚くんだけど、どうも現行の6代目ゴルフというのは先代(5代目)のプラットフォームを使用してるらしく、今回の5代目→6代目というのはあくまでビッグマイナーチェンジというコトらしい。で、EUというのは今後規制がより強化されてくので、その対応のためにいろいろな機器類の追加やらで、今使ってるプラットフォームじゃ間に合わなくなるんだそうだ。よって次の7代目が新プラットフォームを使用したモノになるとのコト。その際にエンジンのラインナップが1.2リッター、1.4リッター、2.0リッターになるようで、もう来年2010年モデルのゴルフに1.2リッターを導入するらしい。ソレは来年日本に正規輸入されてくる現行ポロのエンジンと同じモノなんだろう。どんどんエンジンが小さくなってくる。
で、フィアットも2気筒エンジンを開発中で、早ければ2011年モデルのフィアット500に2気筒エンジンを投入する予定らしい。こちらは900ccで100馬力程度のよう。コレに1気筒足して450cc×3=1350ccのエンジンをアバルトに投入するとか。
で、ダウンサイジングはヨーロッパだけかと思ったら、なんとアメリカもその流れに乗るようでシボレーの車名は忘れたけど(クルーズだったカナ、、)?1.4リッター。同じくシボレーボルトはレンジエクステンダーHVとしてその1.4リッターエンジンを発電用に使う。
よってエンジンに限って言えば日本以外はダウンサイジングの方向にあり(ダウンサイジングと言ってもエンジンだけではないんだけどね)、日本はHV真っ盛り、というかHV以外ダメ!という現状で、内燃機関の開発がオロソカ、というのが危惧されてるトコロである。
ソコで東京モーターショーでエンジンを出展してたマツダやダイハツが注目されてる。
マツダはヨーロッパでの販売が好調。なのでダウンサイジングの方向にあり、ダイハツは親にトヨタがいるので新たなエンジンが開発できる。同じ軽を扱ってるスズキとはワケがちがう。しかしスズキもVWと業務提携をしたのでまたそのんへんがどうなってくるのか、面白いトコロだ。
VWはインドに強いスズキと提携したコトで、世界戦略にまた1歩近づいたコトになる。したたかだ。というかビジョンが他社よりハッキリしてるから動きにブレがない。う〜む、面白い。