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今頃『DREAM.10』について。

押せ押せで今頃、先日放送のあったDREAM.10について書くコトにする。
今頃なので青木選手への賛否両論(「否」の方が多そうだけど:笑)など試合の意見・感想を雑誌をパラパラ見てある程度は知っている。ネットの試合速報を見た限りでは「青木最低!」と自分の中の青木選手株が急落、だったのだけど、ちゃんとTV放送を観て見ると「そうでもないじゃん。むしろナルホド!」と。
ワタクシは「青木選手は自分の身体を生かした闘い方をしたのだなー」と、そう素直に素朴に単純に思ったのである。考えてみれば今まで身体を生かしてたのは「寝技にのみ」だったので、目からウロコがドボドボ落ちた。
青木選手はライト級(70kg)にあって身長180cmという特異な体格の持ち主である。このクラスの平均は170cmといったトコロだろう。よって他選手より手足のリーチが長いのだから、単純にコレを使わない手は無い。とても有効な武器だ。K−1セーム・シュルト選手のような闘い方も可能である。相手を近づけないように封じこめてしまう「絶対王者」的な闘い方ができる、というコトである。足の長さを生かした蹴りを主体にして(実際パンチはフェイント程度だった。チャンスがあれば打っただろうけど、積極的にパンチを打つ気もなかっただろう)、相手がフトコロに入ってきたら、ヒザ蹴りで対処すればいい。青木選手はムエタイを数年やってるそうだが青木選手の特異な体格あってこその「ムエタイ万歳ー!」である。
でもだからこそつまらない。ご存知のようにシュルト選手の試合もつまらない。青木選手は別に打撃にこだわったワケでもないのだろうと思う。現に2R後半はグラウンドの攻防になったので(シャオリン選手が捨て身で距離を詰めたのでテイクダウンできたコトによる)、ワタクシとしては「あー、一応やったんだな」と。打撃オンリーではなかったんだなと。ならいいじゃん、とも思うのだけど、やっぱりプロとしては、このカードの組まれた意味を十分に理解しないとダメだろうな、そういう声も出てくるだろうなーとも思った。こういうトコロは彼が「桜庭選手」にはなれないトコロである。サクだったら絶対寝技の攻防をやったはずなのだ。「逃げちゃダメだ!」て青木選手に言ったのかと思った(笑)。
こういう部分は「プロレスラー的モノの見方」というのは重要だと思う。そのカード単体ではなく、もっと興行全体でのこの対戦の位置付けとかそういうマクロ的な視点でも考えた方がいい。そういうのはプロレスラーは考えてる。
期待に応えて、なおかつ勝つ。コレを青木選手は避けたというように観客の目には映る。彼が自分に課した合格ラインは「とにかく勝つコト」。コレはワタクシからすれば最低ラインである。赤点は免れたけど赤点ギリギリの60点、というトコロだ。青木選手はその最低ラインを選んだというコトだ。まだソコだけを見れば、ウェルター級に挑戦しマッハ選手に完敗した青木選手の方が良かった。あの時の青木選手の方が上、なのである。
たしかに青木選手の言い分も分かる。自分は寝技にこだわってるワケではなく、自分の持ってるモノを生かして、あらゆる局面に対応できるMMAファイター、というのを、ソレがMMAなんだ!というコトをもっと知って欲しいというコトも。しかし試合を観た人からすれば「でもその打撃でKOできなかったじゃん」と文句の1つも言いたくなるのである。
ワタクシが見るからに青木選手の打撃は重くはないと思う。「重さ」というよりリーチの長さを使った、ムチのような打撃なんだと。だから破壊力という点では疑問は残る。実際青木選手自身も「判定上等!」という気持ちだったらしい。それはファイターとしてどうなの?というトコロだ。やる前から判定狙い?自分の打撃の破壊力の無さを、自分から言ってるようなコトにはならないのか?
青木選手はもうちょっといろんな視点で考えてほしいと思う。バカサバイバーの「バカ」を返上した方がいいのでは?と思うほどクレバーなトコロもあるけど、もうちょっと自分の論理の積み重ね「以外」のあらゆる視点についても考えて、取り入れてみた方が、青木選手の世界がちっさくならないで済むのでは?と。
繰り返すけど対シャオリン選手、としてはあの闘い方で良かったと思うし、ワタクシはおもしろかった。賛否で言えば「賛」である。今後組まれた相手によって、言うなればその対戦相手「にのみ」通用する闘い方であり戦術・戦略をその都度考えて用いる、というのは「あり」だと思うけど、ライブというのは生き物だ。対戦相手以外に観客もいる。観客の期待を良い意味で裏切ったり越えたりするのはいいけど、その場の空気を読まないといけない部分はある。ソレを無視して自分の論理による戦法をただ見せたいのならノーピープルにすればいい話だ。青木選手は「できる」選手だと思ってるから、文句のある人はみんな言うのである。青木ならシャオリンと寝技でも何か見せてくれるんじゃねぇか?と。ようするに期待値が高いのだ。ソコは間違えないでほしい。
でもDREAMのS氏も言ってるように、青木選手はムリにいい子ちゃんになる必要はなくむしろヒールになれば、ヒールターンすればいいんじゃないか?強くてイヤらしいヒールみたいな。ヒールは頭が良くないとできないのだから。ソコは案外今回DREAMが鉱脈を掘り当てたカモしれない。戦極の北岡選手ドコロじゃないぞ、もっとドギツイぞという。その方が彼のやりたい闘い方ができるんじゃないか、と思う。
青木選手よ、不良になれ!(笑) つづく