スんゴいメガネ屋さん。
昨日某TV番組で「コレはスゴいなぁ〜!」というメガネ屋を紹介してた。そのメガネ屋さんは、まずノルマがない。そして原価率実に70%!で、残りの利益は会社に残さず、商品の値下げや従業員の給料に還元してるという。「内部留保」というのだけどソレを持たない、ようは会社のサイフにお金を残さないというコトで、コレは一般的な会社にとっては考えられないコトらしい。だって会社にお金が無きゃ、次の展開が打てない。普通に考えると。どうやってお店を増やしてく?とかそういうコトが。でもこのメガネ屋さんは広島を中心に全国で130店ぐらいあるらしい。たぶん会社の経営というモノを知ってれば知ってる人ほど「、、わからん!!」と頭では理解してもなーんか納得いかないコトだろう。いったいどーなってるの!?と。
そのタネあかしをすると、なんと社員から出資を募ってるのだという。この会社は利益を社員に還元してる。よって社員の給料もいいし、賞与(ボーナス)も多い時で500万以上(!!)もらった人もいるという。もちろん1回で。ひえ〜!ただコレは売上が良くなければ額も減る。ようするに変動的ではあるとのコト。
そういう具合に、会社側が惜しみなく社員に還元してるから、会社がいざお金が必要になっても社員はお金を出してくれる。出資は強制ではないとのコト。出資したお金に利息ていうのか配当ていうのか分からないけど、プラスされた配当金て言うの?お金がついてくる。だからほぼ全員出資するらしい。そのお金で独立支援もしてて、独立したい人の資金に当ててるという。だからお店が増えてくワケだ。
そういう関係が会社と社員でできてる。ようは内部留保(=会社のサイフ)を社員がしてる(=社員がお金を持ってる)というコトらしい。コレはスゴいコトなのだよ。ワタクシみたいなドシロウトでもスゴいと分かる。
一般的に経営というのは「資金繰り」に頭を悩ますと言われる。お金が必要な時に銀行からお金を借りる。この「借りる」のも売上とか利益とかで銀行が貸すかどうか判断する。こうなると銀行の方が立場が上のような気がしてくる(いや、実際そうなのだが、、)。ようは銀行にサイフを握られてるのだから。会社の経営者からしてみれば「何で自分の会社なのに、、」と思わないのだろうか?ワタクシならたぶん思うだろう。なんで銀行のご機嫌取りをしなきゃいけないんだろう、、と。で前年に比べて売上が下がってるとマズいから、売上確保のために各従業員に「ノルマ」が発生する。なんだかスゴく自由度がないというか、キュウキュウとしてる感じがする。だけどコレが一般的な形なんだろうな。
一方、このメガネ屋さんは「社員から出資」という形をとってるから、銀行にお伺いをたてる必要が無い。1円も銀行から借りてないらしいよ。なんかものスゴク視界がパァーン!と開けるというかさ、グチグチネバネバせせこましくなくていいじゃない。このグチネバせせこまの元凶は銀行だったんだぁーというね。だからココと縁を切っちゃえばいい、関係を持たなければいい、というコトなんだなぁー。そうすればみんなが快適でいられると。しかも何も違法的ではなく、もちろん合法だ。画期的というか、革命的だよコレは!
あらゆる会社が全部このやり方したらどーなるんだろ?銀行どーなっちゃうんだろ!?て思ったね(笑)。