過去があるから今がある。石(意思)が積み重なってココにいる。
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考えるプロレス。

加速がついてしまったので、ひき続きプロレス話をば。
ファンの方には失礼だけど、鈴木選手はワタクシから見れば、プロレスそのものはあまり上手くはないと。
いわゆる一流のプロレスラーが一流である条件としてワタクシはこう思う。まず自分の「間」があるコト。次に、コレは間も関係してくるのだけど、自分なりに試合を組み立てていって展開できる人。ようするに試合を引っ張っていける人。この両方が備わっている選手が一流なんだと思う。今はワリと「受け」ができれば上手いとか、受け重視的な見方が多くて、受ける技術こそがプロレスと認識されている。でもソレだけだとワタクシは「半分」だと思う。受ける技術ばかりの人が選手が揃っても、攻める選手がいなければ試合は成り立たない。受けるコトもできて、なおかつ自分で試合を進めていける「攻め」の技術にも長けてるコト、コレこそがプロレスでもある。
対して格闘技というのは打撃でも関節でも「極め」の技術に長けてればいい。その点のみ追求していく世界なので、ソコまでに行くプロセスはぶっちゃけどうでもいい。ダジャレじゃないけど、プロレスの場合はプロセスが大事。プロレスラーは10分なり15分なりの間、お客さんを楽しませなければならない。レスラーというのは自分のオリジナルの必殺技を持っていて(もうこの点は崩壊してるのだが)、この技が出たらおしまいというサインになる。その必殺技にいかに説得力を持たせるか。そういう具合に逆算的に試合を組みたてていくのが基本である。ベテランになると、試合運びだけで観る人を満足させるコトができる。そして「もうおしまい」の必殺技、ソレが例え丸め込みでも物足りなさが全くない。ソレが一流なのだ。
鈴木選手は、自分で試合を組みたてて展開していける、試合を引っ張っていける試合巧者的な能力は持ち合わせていないと見える。でもソレも鈴木選手の「出」を考えたらしかたのないコトではある。Uならびにパンクラスに「試合の組み立て」は必要なかったのだから。なので彼自身のパンクラスミッション後のプロレスラーとしてのキャリアを考えれば、新人レスラーのソレと変わりはない。高山選手にしろいわゆる「U系」出身の選手にこのタイプは多い。
鈴木選手の場合はまだコレからなのカモしれないけど、でも今は巧みに試合を組みたてて行けるレスラーがだいぶ少なくなった。
今はどうか知らないが、新日本でも昔は若手には使用できる技を限定させていたと聞く。ソレについてワタクシはこう解釈してるのだけど、例えばドロップキックならソレ1つを自分の必殺技にする。そのレベルまで技を高めてくコトがまず大事。加えて、ではその必殺技を出すまでのプロセスを自分なりにどうしてくか?その展開・試合の組み立て方を考えるのが、若手時代にはとても重要なコトだと。技の規制というのはそういう意味合いを持ってたと思っている。
でも今は新人でもムーンサルトをやったりする時代なので、必殺技が必殺技じゃなくなってる。技を必殺技のレベルまで高めていけない=技に重みがない。自分で試合の組み立て・展開や間の持ち方を充分に考える時期がないので、技に説得力がない。間が持たないので結果「技の品評会」になってしまっている、と。だから見た目のインパクトはあるけどソレは瞬間的だし、人の欲求としてもっと刺激的な上のモノを要求するし、、というコトでこのやり方ではすぐに天井が見えてしまう。その方向で突き進むやり方もあるとは思う。でもソレだと燃え尽きるスピードも速い。ソコのスタイルについては様々な考え方があるのでどうこう言えない。ソレもプロレスと言われればそうなんだろうけれど、果してソレが本分か?と言われれば、、、である。
新日本と全日本の違いだけど、知らない方に説明すると全日本は馬場さんの団体で、新日本は猪木の方。で、ノアという団体は全日本から離脱した選手たちが新たに創った団体で、全日本出身のレスラーが多い。そのためプロレスは全日本的なのである。全日本スタイルのプロレスというのは「純プロレス」と言われている。コレは馬場さんの思想によるトコロが大きいワケだけど、たぶん↑のような「受け」の部分と試合の組み立てを重要視している。独特の間もある。なのでノアの社長兼選手である三沢選手並びにノアの選手は、上手いかどうかは別として試合を組み立てていけるレスラーが多い、という印象。
対して鈴木みのる選手。鈴木選手は「極め」の技術に長けたパンクラスという団体出身で、いつでも極められる必殺技を持っている。だから自分に余裕があって、いろんな部分まで目を配るコトができるんだと思う。そういうレスラーから見れば、ノアのような「純プロレス」的な要素が不要なワケだ。ムダにも思えるのカモしれない。
例えば三沢選手と鈴木みのる選手が戦うとするなら、試合自体は三沢選手がリードしてく形になる。その合間合間でスキを見計らって鈴木選手が攻め・極めに転ずる、とこういう具合になる。ちょうど凸と凹の関係になって、うまい具合にハマるんじゃないかと思う。だから純プロレス的な戦い方をするレスラーにとっては、やりにくい選手だと思うし気が休まらない。予定調和がなく「スキあらば!」な殺気を放出してるので、試合は緊迫してるし、イコール鈴木みのる面白い!につながるんだと思う。