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そんな風にしていつもバタバタ動き回って、あっという間に11時になって、お昼の時間を迎え、昼シフトのバイトのコもやってきて、毎日がスポーツで格闘技みたいな運動で、でもうまくいってる時はソレが爽快でもある。初めのうちはまだ覚えたコトを思い出して、ソレからやっと動けるという感じで全くスムーズじゃないけど、1ヶ月もすれば、いちいち思い出すコトをしなくてもカラダが動くようになる。オーダーが入ればすぐカラダが食材のある方へ向かう。
初めは自分のコトだけで精一杯。でもだんだんカラダが動いて慣れてくるに従って、視界が広がるようになる。他に目が行くようになる。その余裕が出てくる。飲食店で働く上で一番重要なキモは「視野を広く持つ」というコト。ソレこそ背中に目がついてるくらいを望む。あいつ後ろに目、絶対ついてるよ!というのが褒め言葉。そのくらいじゃないと、結局お客さんに対しても、店全体に対しても目が行き届かないからだ。コレは飲食店で働く人にとっての永遠のテーマ。つづく