味について。
おいしい味、というのは「また食べたい」と思えるが、「また食べた」くなる味というのはおいしい味だけではない。なんか食べてみたらやたらとしょっぱい。「何コレしょっぱ〜〜!」と思いながら食べ続け「あーしょっぱかったぁー」という食後感。でもふとある日「なんかアレ食べたい、、」と急に思ったりするのだ。あのしょっぱいヤツ。でまた食べると「しょっぱ〜〜」と思ってる。やっぱりしょっぱいやー、と。ようするにインパクトてヤツだ。記憶に残っちゃう味。そんなんあるでしょ?
足の匂いが臭いのにもかかわらず、嗅いでしまうのに似てる。いや、ワタクシがやってるワケではなくソコは全面的大否定なんだが、あるでしょーそーいうコト。なんだか確認したくなるワケよ。そゆ欲求が突発的に起こるワケよ。たぶんアレはイメージをなぞりたいんだろね。「やっぱり」て思いたい。思ってほくそえみたい。チンパンジーとかも自分のケツの匂いを嗅いで「くっさー」とやってるのをTVで見た。アレは己のスメルを確認してるのか。自己確認てやつだろーか。
まぁソレは置いといて「インパクトのある味」である。思えば濃い味付けとかもその部類に入るのだろう。ジャンキーな食べ物もその部類だろう。あと記憶に残る味つながりで、小さい頃は嫌いだったモノが、大人になってミョーに食べたくなったりするのは、懐かしさから来るのだろうか。アレはたぶん小さい頃は食べれなかったけど、今食べてみたらどーだろう?というチャレンジ精神もあると思う。小学生の頃はばーちゃんの作ってくれたヨモギ餅が青臭くて嫌いだったけど、今はアレを教えてもらって店で出したいなぁ、と思ってる。ばーちゃんいくつになったんだろうか。
ワタクシは基本的には嫌いなモノはないんだが、逆にあまり好んで食べたいとは思わなくなってきたモノも出てきた。「ひき肉系」である。たぶん上等なヤツを食べればウマいんだろうが、メンチカツなんてのはちょっとでも油の質が悪いと胸焼けしてしょーがないので避けてる。ハンバーグもあまり美味しいと思わなくなってきた。舌が肥えてきたんだろうか。人間生きてるとこーいうコトもあるんだろな。舌が肥えてきたから食べれないモノも増えてくる、てのも嗜好の変化意外にあるカモしんない。
ちっちゃい頃に母親が作ってくれた粉が溶けきれてないネスカフェのコーヒー牛乳、昔ながらのあめ色のガラスの器に潰したいちごミルク、お弁当のおかず入れに使うギザギザの銀紙で作ったあんまり美味しくないスイートポテトとも言えないスイートポテト、おもちゃのミニキッチンで作ったちっちゃいホットケーキが食べたいなぁ。