店舗起業支援塾⑮&⑯。
先週からまた市ヶ谷での座学にもどったワケだが、先週今週と2週に渡って「雇用」についての講義だったので、今回まとめて書こうと思った次第。
まぁまだ起業すらしてないのに「人を雇う」なんて先の先みたいで、正直ピンと来ない。ワタクシは、人のつくった組織で働くのがどーも合わなく、なら自分で作るしかない!という理念があるので、カフェを開いてもしばらくは一人でできるだけやってみたいと考えている。だいたい人を雇えるほどの¥が利益から捻出できるかどーかすら分からないのに、人を雇ってしまうなんて無責任この上ないコトはしたくないので、例えば半年なり継続して人を雇える分の利益があげられるかどうか見極めてから、雇えるようだったら、、という考えでいる。そんな考えなので「雇う時になったら、、」てのが正直なトコロではある。
しかし先週の講義のテーマだった「助成金」という制度には、起業前に申しこむモノもあるので、実は今時分、事業計画をするうちから考えていかなければならないコトもある。助成金というのは簡単にいえば国からもらえる(「借りる」のではなく頂けるのだ)お金。ただしこの助成金という制度は「人を雇用するための補助金」という主旨なので、計画の上で人を雇う見込みがあるかどうか、あるいはもうすでに雇ってるかという、条件といえば条件的なモノがある。
助成金は雇用保険から捻出されている。給料明細を見るといろいろさっぴかれてるはずだが、その中に雇用保険の項目もあるはずである。ただしこの雇用保険も加入の条件があるので、働く人全員に該当するワケではない(例えば「学生」は学業が本分なので当てはまらない、とかいろいろあるワケ)。
保険の話はあとにするが、助成金には起業する前に事業計画として1年以内に人を雇う見込みがあるかどうか計画書に盛り込んで、ハローワークに提出すると、その事業が人を雇用するのに適してると判断されれば、助成金の適用事業と認められ助成金が払い込まれる、という創業支援助成金というモノと、他に高齢者向けの助成金、地域に貢献する事業対象の助成金がある。最後の地域貢献の助成金は一応職業に限定があるのだが、その職業は幅広い。だけど飲食業は残念ながら該当しない。ただしコレもストレートに飲食、ではなく「料理代行」だとか「健康増進」とかに絡めていくと該当する可能性が出てくる。でもワタクシはストレートに飲食をやりたいので、初めの創業支援助成金は該当してくる、と思う。
と思う、としたのは、実はコレも条件があって、雇用保険を継続して5年以上納めていたかどうか、というのがある。5年内の途中で失業保険を受給してたりすると該当しなくなる。ココが意外とネックなのではなかろうか。ワタクシは会社に6年以上勤めていたので、自分では該当すると思うのだが、コレもハローワークに行って実際に納めてる期間を調べてもらう必要がある。まーでも助成金のコトで相談に行けば、まずソレの確認をするコトから始まるらしいので。
てこーいう性格のモノなのでコレを「開業資金に見こんで〜」とか当てにして、いざ助成金が適用されないというコトになるとかなりな負担増になると思われるので、助成金は開業資金や大事なコトには組みこまないで、あくまで+αで考えるのが懸命である。そー聞いて「なぁーんだ」とワタクシも思ったんだが、、。なので開業資金とかで考えるのなら国金や信用保証協会でお金を借りた方が良い。
ただワタクシは、コレは周りを説得する手段に使うにはいいな、と思う。お金のコトは置いといても、第三者の機関に自分の事業が認められるワケだから、説得力は増すと思うんだよね。お金をどこかで借りる、となると返す時は利息が少なくても付くでしょ。その点助成金はもらったら、もらいっぱなしでいいワケだし、もし認可されなくてもらえなかったとしても損は何もない。認可されて助成金をもらえてから、もし見込みどおりに人を雇えなくてもそっくりそのままお金を返還すればソレで済む。リスクがないなら、とりあえず助成金の申しこみ、はありだと思う。国金と共に申しこめばいい。
保険は労災・雇用・社会・健康とあるが、コレらも労働時間や正社員か否かとかで加入するモノできないモノがある。そーいうコトはモノの本を読めば詳しく書いてあるのでそちらを参考に。ただ1つ書いておきたいのは、よく通勤途中の事故やケガで労災が利くのかどうかというのでトラブルがある。コレは基本的には利く。ただ寄り道をした際の、、とかになると認められない可能性が大きい。なので事業主は働く人の通勤経路を把握しておくべきである。たぶん交通費の時に話し合えば済むコトだ。ソレでそれ以外の経路(しかしやむをえず天候や交通事情で他経路を使わなければならない場合を除く)の場合での事故やケガは労災利きませんよ、と告げとけばいい。
労働基準法というのは事業主にとっては圧倒的に不利なモノで、ソレだけ働いている労働者というのが守られてる、というコトなので、会社に丸め込まれたり、言いなりになっていたり、我慢しつづけるのではなく、うって出ると法律的に会社側がペナルティを受けたりするので、まぁ、事業主・労働者ともお互いにしっかりしておきなさい、というコトだね。
で、この日は1つ悲しい知らせがあって、今までサッポロビールの方がレギュラーでいらしていたのだが、その方がサッポロライオン(サッポロビールの直営飲食店)に異動するコトになった。毎回教室に入ると、出席をとるためにこの人の顔を見るのだけど、5・6回目ぐらいでなんとなく「にっ」と笑ってみせ、名前も覚えてくれたみたいなので、その時から好感を持っていたのだ。その辺がなんとはなしに伝わったんでしょーか。最後に「お疲れ様でした〜」とあいさつしていたら、「いつも先生方の目の前で真剣に話を聞かれてて、ソレが印象的でした」と告げられ、あぁ、別段特別なコトはなんにもしてないのに見てる人はみてるんだなぁ、と思った。背中見てくれてたんですかねぇ。お店開いたらこの人指名でビール入れようと思ってたんだけどなぁ。モノゴトはささいなコトから始まって、いいな、と思ったら急に離れてくんだよね。でもね、お互いな〜んとなく好感持ててる、てぐらいのレベルが一番いいのカモしれないね、ひょっとしたら。