「ビッグフィッシュ」を観に行った。
ビビッたねー、カレンダーがちっちゃくなってて(笑)。というわけで6月に入ったのだ。やってきましたよ、夏が!てなぐらい暑かったり、もー梅雨に入りそうで入らないみたいな天気で。そんな中、昨日は映画が1000円で観れる日だったんで「ビッグフィッシュ」を観てきた。コレから観よう、と思われてる方はこの先読まない方がいいかな〜。
映画の全体的なテンポは結構ゆったりめなので、頭やわらかめにリラックスして観た方がいいかな。主人公(息子)が父親の作り話にうんざりして、でもホントの父親を理解したくて息子は父親の『作り話』が事実なのか調べる。調べるうちに父親の『作り話』が全て事実だったコトを知らされる。ソコで床に伏せている父親のために彼は初めて「作り話」をする。父親は息子が自分のコトを解ってくれたんだ、と感じ取り死んでしまう。最後、父親の葬式に『作り話』で出てきた人たちが集まって父親を見送るのだ。死というモノをとても綺麗に切り取ってて、なんかすがすがしい。
人生はおとぎ話で、誰もがその話の主人公になれる。だから自分のとっぴょうしもない、夢のような「物語」を繰り広げようじゃないか、とそーいうコトを言いたかったんじゃないカナ。人によって『ビッグフィッシュ』は姿を変える。人によって人生で求めるモノ、追いかけるモノが違うから、人はそれぞれ自分の『ビッグフィッシュ』を追いかける。
より良く死ぬために生きる、というコトはより良く自分の人生を生きる、というコトだと思う。人間はいつか死ぬし、たしかにこの世に生まれ出た瞬間から死に一直線に向かって走っているけど、なにも「死ぬため」に生きるわけじゃあない。死にたくないから生きるんだし、生きたいから生きる。明日死ぬカモしれないカラダだから今を精一杯に生きるとよく言うけど、普通は明日死ぬ、なんてより明日があると思うから生きる。あなたが働くのはなんの為?明日があると思うからだ。今と未来のために生きるのだ。そう、未来のためにだって生きてる。今まで出会ってきた人や物事、コレから出会うであろう人や物事に期待しながら、そのささやかな期待を胸に秘め生きる。この映画は父親の出会った人達、というのも重要だ。
自分の立場や年齢によっても受け取り方が変ってくるだろし、そよ風のようだけど監督のアツい熱をしっかり感じる、そんな映画。
♪「ビッグフィッシュ」を観た後聴くとさらに盛りあがるBGM♪
NO USE for a name 「Hard Rock Bottom」 ①〜⑨、⑬