dip/DIP Ⅱ
いやまいったまいった。昨日さぁ書くんべか、と思ったらサーバー移転で書けず。失敬失敬。
あと9日のでまちがえちった。最後のは「MY SLEEP〜」じゃなくて「クロウル」。♪傾くままでいよう〜闇の、、てトコがしみじみ「ジュリーだなぁ」と、こー思うんである。
陰鬱、混沌、狂気、退廃、郷愁、切なさ、なんていう言葉がdipを聴いてると思い浮かぶ。1stを初めて聴いた時、なんかこー鋭いガラスの破片みたいな、そんな風に思った。稀有、クロウル、here she comes now→tomorrow never knowsの3分半までなんてのがお気に入りコースなんだが、here she〜tommorow never knowsの音の洪水加減はスッサまじいよね。あんだけマッハな、光速な感じだと逆に時が止まったような気になる。なんか反比例する感じ。耳の中では音がものスゴク早いのに自分が今いるその場だけ、時が静止して保持されてるような。で3分半でピューンて音が「帰って」いくのだ。アドレナリン、ドーッ。
1st以降は徐々にサイケデリックなんてのも加わってきて、ワタクシが前に書いたちょっと右にそらすセンス、ソレを「POP」というならどんどんPOPになってきていてソコがさらにワタクシのツボを刺激するのである。退廃とか狂気で終わらず、POPにまで昇華してしまうトコロにdipの魅力がある。たぶんヤマジは照れ屋さんなんだね。今でも特別な存在で、他の似たような、二番煎じ、dipのフォロワーバンドを聴かないのはある部分で「dipが頂点」というもうあの表現での究極、というのを見てしまった感があるからである。
あとdipて良くない言葉ではあるけど「パクリの天才」だと思う。「MY SLEEP〜」はデッドオアアライブだし、「SLUDGE」は出だしがボ〜ントゥビーワ〜ァアァ♪で、「空に揺れたい」はビートルズ「paperback writer」。極めつけは「SUPERLOVERS〜」はAメロが仮面ライダーV3!という、ホトンド洋楽とか聴かないこのワタクシでも「フフ、似てるなぁ〜」と思ってしまうのだ。あとコレはヤマジも好きなんだろけどジョン・レノンとかビートルズ、二ール・ヤングとか。結局洋楽音痴なワタクシの耳にも入ってきていた洋楽がフレーバーとなってたわけで(あ、コレなんか聴いたコトあるな、みたいな)、ソレは今でもヨシノさんやオバコに通ずる感覚なんだが、ソレってdip以前はなんとなく自分の中で封じ込めていた、というかまだどーなんだろ、、?て感覚だったけど、「SUPERLOVERS〜」を聴いて「やっぱこゆ懐メロっぽい古っぽいの好きなんだー」と確信しましたね。目覚めました。
かと思えば「WAITING FOR THE LIGHT」なんてワタクシは通称「アイドル」と思ってるんだがdipにしちゃ異色。これ、カラオケにあったら歌う。ヤマジとキーが合うんで。異色だけど美メロだし、この美メロてのも魅力の一つ。「COME+GO」なんて遠く見て涙うるむよね〜。「Pink Fruid」とか。かと思えば(コレばっかだけど)「CRACKED」収録の「MIRROR」なんて不協和音で不安定なフレーズをぐいぐい押しまくり!て感じでアレはdipにしかできないだろな、と思うしあーいうのもいいね〜。
あと詞は断片的で抽象的なんだけど、何かしら耳に引っ掛かるフレーズがあれば基本的にワタクシは満足しちゃうんだよね。全体的に筋道の通った詞でなくても、ある言葉で触発受ければソレでOK!みたいな。もちろんしみじみ聴く曲はちゃんと歌詞カード見たりもするけど。
てな具合で長くなったが、やっぱdip聴いてから自分の音楽許容範囲が広がったよね。ソレが一番大きい。まーライブ始まる前に30分も待たすのはどーかと思うけど、はは(今は知らんが)。