ほぼ日手帳コピー大賞 敗者の弁(笑)。その2
では、次はワタクシの中でボツとなったコピー(&メモ)を披露しませう。説明のために番号ふっとこうか。
1.「ほぼ日手帳」といいながら、なにかしら毎日書き記しているのは、「ほぼ日」と同じだ。
2.ねぇ知ってる?「ほぼ日手帳」は、「ほぼ日」のように、毎日書かなくてもいいんだぜ。←注意書き風。
3.ほぼ日刊じぶん手帳。
4.好きなだけ書いてぇぇぇーーー!
5.あ!なんか!今とってもいいアイデアが浮かんだ、の、にぃぃぃーーー、、。
6.地面に埋めないタイムカプセル。
7.去り行く時を書き留める。
8.へぇー、書くだけじゃないんだ。
9.あー、コレが「ほぼ日とかいうやつ」の手帳か。
10.コレを持ってたから、出会えた人もいる
11.持ってなかったら、出会えてなかったと思う。
1と2は内容は同じだけど、2は「人」を意識した表現の仕方にしてる。手帳というとスケジュール管理とか「管理」ていう面をワタクシなんかは強く感じてしまって義務感も出てきそうなんだけど、別に毎日書かなくたっていいし、毎日書いてもどっちでも構わないんだぜ、ていう意味を込めた。
「ほぼ日」は「ほぼ」と冠しながらも毎日何かしら更新されてるワケだけど、そういう精神がほぼ日手帳にも流れてるというか受け継いでますよ、とそういう感じかな。ソレが3の形になった。1と2を経て3になった感じ。
「ほぼ日」までは同じでも「イトイ」でもなければ「新聞」でもないからね。ソレを、糸井さんはひらがなの方がいいだろうから「じぶん」、と「手帳」に置き換えた、というコト。ただまだコレだと「ほぼ日」寄りすぎるから、コレはコレでいいんだけど、もう1歩押し進めた形にしたかった。
4と5はクダけた感じ。まークダけすぎですな。いや、そのへん分からないでしょ。どのくらいクダけ成分があっていいモノかとか、ちゃんとコピーの定型(みたいなモノがあるとしたら)に則った形にした方がいのかとか、そのへんのさじ加減が。まぁこの「さじ加減」てワードはコレから文中によく出てくると思うけど。だからいろんなさじ加減のコピーを考えないといけない、とシロウトなりに考えましたのよ。
4はさっき書いた義務感とかそういうのに囚われずに、てコトだよね。あと書くだけじゃなくデコったりとか思うがままに使ってちょうだいと。
5はメモが手元に無い時だよな。そんな時にフっと良いアイデアが浮かんでさ。困るじゃん。今書きとめておかないと消えちゃう、逃げてっちゃう、待ってぇ〜〜!て時あるでしょ。ない?そんな時に「ほぼ日手帳」買っとけばよかったのに、ていう。
6はそのまんまだけど、タイムカプセルていうと大抵地面に埋めちゃうじゃん。でもコレは地面に埋めないタイムカプセルだなー、と手帳を見て思った。ワタクシなんかもたまに昔のメモ帳とか見たりするんだけど、その当時は何考えてたとか、そういうコトが思い出されてね。
モノが「手帳」だから「過ぎ行く時間」とか、なんかそういうのを入れ込みたかったよね。タイムカプセルていいかなーと思って。でも、なんか「糸井さんぽくはないよな」て感じはする(笑)。だからやめたんだけど。
今回は商品がすでに存在してて、なおかつソレがベストセラー商品で、「ほぼ日」ので、ていうカラーみたいなモノがすでに決まってる。そしたらソレに沿うようなコピーにしないと、なワケで。あくまで依頼者の意図を汲んで、意向に沿った形にするのが仕事だから。
7は6を経て、もう少しかしこまった、よりコピーらしい形。言葉は他にも「過ぎ去る」とか「したためる」とかあるけど。時間ていう流れてく一瞬を、手帳に封じ込める、みたいなね。
で、ワタクシの実際の感想をコピーにしてみたのが8と9。8は実際にハガキを送って応募した「書くだけじゃ、ないんだぜ。」の原型。公式ガイドブックを見ての感想。9は「ほぼ日手帳」を初めて手にとってみた時の感想。まだ「ほぼ日」「ほぼ日手帳」の名前は聞いたコトはあるけど、程度の興味しかなかった時。素直に「とかいうやつ」でもいいんじゃないかと思って。
10と11は、ハガキに書いて応募したもう1つの「持っていたから、出会えた人がいる。」の洗練前。ラフですな。10の「コレを」はいらねぇかな、と思ったのと、11は逆を書いてみたらどうなのかな、と試しに書いてみた。応募した「持っていたから〜」を読んだあとに、書かなくて省いたとしても、すぐ「持っていなかったら〜」て頭の中に思い浮かぶだろうと。やっぱりちょっとでもコピーが書かれてるポスターの前で立ち止まったり見てもらいたいなら、言い切っちゃダメなんだろうなと思う。想像させる余地を与えないと。コピーを見る人、ポスターを見る人に想像してもらうようにしないとだと思うんだな、シロウト考えだけど。
その3へつづく