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SO THIS IS GREAT BRITAIN?/The Holloways

So This Is Great Britain?
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The Holloways

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業界ではアークティック・モンキーズを筆頭にUK旋風が巻き起こってますが、ワタクシもタマタマですが、その流れに乗っかった形となっており、UK続きでありまする。
で、ついにココにて登場ザ・ホロウェイズ!コレはアルバムタイトルにもなってる1曲目『SO THIS IS GREAT BRITAIN?』を試聴して一耳惚れ(ひとみみぼれ)した次第。一言で言うと「ダサかっこいい!!」。
なんだかUK版ドリフみたいなヒジョーにこう、いわゆるズンドコ的な、スットコドッコイ感満載でありまして、ダサダサな感じもココまで来るとカッコいい!と、昇華されてしまうんですよ奥さん!ようは英国人が自国を皮肉ってるんでしょうか。あの国の人はよくそういう自虐的なコトをやりますな。自国の国民性を嘲り笑うというね。
だからワザとヘッポコなワケだと思うのだが、曲途中の理性を失った猛牛orブレーキの壊れた暴走機関車汽笛が鳴りっぱなしみたいな感じとか、ガラっと曲調が一転するトコロがシビれる&イカす!!てなモンで。なんか日本のチンドン屋を思いだした。まさにUKチンドンロック!Sウルフラワーとかも思う。
なんかこう、香港チックなんよ。映画『Mr.Boo』の音楽みたいな。香港映画に流れてそうな。ああいうの好きなんだよなぁ〜。まぁよくよく考えてみると、香港は元英国領だから影響もなくはない、つながりもなくはないのカモしれないなどとムリヤリコジツケ。
で最後、ココでこの音があったらサイコー!と試聴しながら思ってたらズバリ入ってた!デケデデンっ♪てなんかEレカシみたいなダサさダメ押し。Eレカシ『孤独な旅人』の最後みたいな、ココでこんな音入れるか!という宮本氏の素晴らしくも天然なセンスにも通ずるトコロあり。思わずフキだす。思わずフキだす音楽てどんなんだ?!と思うが(笑)、笑っちゃうんだからしょうがない。Eレカシの場合、ダサいんだけど本人は真剣に一所懸命まじめにやってるんでカッコいいになっちゃう。ホロウェイズの場合は、ソレを上手い具合に計算して曲作りしてるのカモしれない。計算と天然が半々なのカモしれない(笑)。
だから通しで聴いてても、調子ぱずれなコーラスとかね、音のはずし方とか、もうその辺はセンスの問題で聴いた人がどう感じるかでしかないんだけど、いいねぇ〜て思う。高い方歌ってるボーカルの音の取れてなさ(笑)とか素晴らしいねぇ〜て思うよ。天然とワザとというのは紙一重だよな(笑)。味わい深い。
②は細かいノリでいい佳曲。③はちょっとUKのカッコいい面も出てきて、なんだかPリスクールを思い出した(懐〜)。思えばPリスクールも香港チックだった。ブリットポップとかて言うのかい?ジャンルはよく分からんさー。④は②に似てるのだが、コレからバイオリンとかアコーディオンが入る昔のイギリスを思わせる曲や、ほんのりケルトな感じのもあったり。⑤はイントロを聴いて、誰かがカバーしたCMで流れてたバージョンの『はじめてのチュウ』みたいな。コレがイントロだったらハマるでしょーという。⑥は一転、BライアンSッツァーみたいなロカビリー。⑨はコレをサニチャーかタイガーショベルノーズで聴いてみたいなぁー。掛け合いのトコロがあって、ソコをヨシモさんとピリさんでやってもらいたい。⑩はコレまたEレカシの、『流されてゆこう』みたいなイントロ。Eレカシみたいなブコツな感じの音もいいカモ。⑬はスカのノリ。途中ノリがツッタンツッタンツッタンてレゲェみたくなるトコもあって、幅広いなぁ〜。いいなぁ〜好きだなぁ〜。なんかワタクシはスカとか好きみたいだ。
全体的に思うのは、歌ってる本人たちが一所懸命だからなのか、ただ単に高音が出ないだけなのか、しっかり音を取ろうとしないでラフに歌ってるのか分からないけど、いずれにしろそう音なんてしっかり取れるモンじゃないと。だから聴いてるとコーラスとか音取れてねぇ〜な〜と思うけど、ソレがコーラスの妙とでも言うか、聴いてるうちにだんだんと味になってくんだよね。コーラスに適さない声質とかあるのカモしれないけど、そういうのも含めて逆に持ち味になってくという。
あとブレスの入れ方。歌詞があまりとぎれずズーっと歌いつづけるパートがあって、やっとブレスで一息つける、でまたズーっと続くパート、となるとブレスの入れ方で、ともすればつっけんどんというかぶっきらぼうな感じに聞こえる。歌ってる本人にしちゃココでやっと文字通り一息つけるという箇所。細かく言うと4分音符なら4分音符分の音の長さを歌い切らないうちにブレスを入れてしまう。よって聴く人にとっては「ぶっきらぼう」に聞こえる。ブレスとか細かいコトを、、とかマニアック、、とか思う?いやそうでもないと思う。CD聴いてるとそういう細かいポイントが意外に目立って耳に入ってくる。ソレが悪いというワケじゃないんだよ。ブレスの入れ方1つ取ってもそういう細かいコトが、そのボーカルの特徴・特色となって、ひいては歌手・バンドの持ち味につながってくるんだと思う。
あと割合あいうえおをハッキリ言うような感じというか。ソコがワタクシが香港テイストに感じるのかなー。コレがイギリス英語なんだろうな、と思った。アメリカ英語ではないよ。アメリカ英語はもっとパーンっと弾けてる気がする。発音が滑らかな感じ。だからアメリカ人にはUKロックは歌えないし、逆にイギリス人にはアメリカのロックは歌えないと思う。
ホロウェイズのスゴいトコロは、アルバムの真ん中ら辺にある、立てノリじゃないフォーキーな横ノリな感じの曲群も、聴いてて楽しくハッピーな気分になれるトコロ。曲調とか曲全体のグルーブ感が良い。フラテリスにはない部分だな。フラテリスはノリノリなのはものスゴくいいんだけど、静かめの抑えめな曲がイマイチ。いいのと差がありすぎるのカモしれないけどね。

前に紹介したロジャーが10代ならホロウェイズは20代。25ぐらいで、フラテリスは3040おやじ(笑)という印象。ピュアからだんだん下品になってくという(笑)。ある意味UK。